飲食店と不動産のホームページの情報の古さを直す|営業時間・メニュー・物件情報の更新と法令

営業時間やメニュー、物件情報が古いホームページは、お客様の信頼を失うだけでなく、法令上の問題にもなり得ます。飲食店と不動産会社が最初に直すべき情報の鮮度と、確認すべきルールを公式の情報に沿って解説します。更新の仕組みの作り方も紹介します。
ホームページの改善というと、デザインやSEOに目が向きがちです。しかし飲食店と不動産会社では、最初に直すべきは情報の古さであることが少なくありません。
営業時間が変わっているのに、サイトも検索結果も古いまま。成約済みの物件が載り続けている。こうした状態は、お客様をがっかりさせるだけでなく、不動産では広告のルール違反に問われることもあります。
この記事では、飲食店と不動産会社に絞って、情報の鮮度を保つ方法と、確認すべきルールをまとめます。ブランドの見せ方はブランディングの見直し、予約や問い合わせを増やす方法は来店・予約・問い合わせの増やし方の記事で扱っています。
飲食店|営業時間とメニューの古さを直す
営業時間は「サイト」と「検索結果」の両方を直す
お店を探す人が最初に見るのは、検索結果やマップに出る営業時間です。サイトだけを直しても、Google ビジネス プロフィールの営業時間が古ければ、来店した人が閉まっていたという事態が起こります。
Google ビジネス プロフィールでは、通常の営業時間のほかに、祝日など特定の期間だけ変える「特別営業時間」と、サービスによって時間が違うときの「詳しい営業時間」を設定できます。休業日は閉業のマークを付けられます。
年末年始やお盆の前に、サイトとプロフィールの両方を見直す日を、毎年の予定に入れておくと忘れません。
メニューと価格は、実際に出すものと合わせる
メニューや料理名も、景品表示法の規制の対象です。消費者庁は、実際に使っている食材と違う表示が相次いだことを受けて、メニュー・料理等の食品表示の考え方を示しています。
たとえば、使っている食材と別の魚介の名前でメニューに載せる、実際と異なる銘柄や部位を料理名に入れる、といった表示が問題とされています。消費者庁は、料理名に具体的な銘柄や部位を書きながら実際と違うものを出す場合は、注意書きを添えても誤認は解消されないとしています。違反は、事業者に故意や過失がなくても措置命令の対象になります。
食材の仕入れが変わったときは、サイトのメニューと店内のメニューを同時に更新する決まりにしておきます。
不動産|物件情報の鮮度が、そのまま信頼と法令になる
成約済みの物件を載せ続けない
不動産の広告には、「おとり広告」を禁じるルールがあります。不動産の表示に関する公正競争規約(表示規約)の21条は、次の3つの表示を禁止しています。
1. 物件が存在せず、実際には取引できない
2. 物件は存在するが、成約済みなど、実際には取引の対象にならない
3. 物件は存在するが、取引する意思がない
インターネット広告は更新が簡単なので、見る人は掲載中の物件はいつでも取引できると受け取ります。契約が済んだ物件を消し忘れて残すことは問題視されており、故意でなくても、成約状況の管理が不適切であることは重い違反とされます。
対策として、全日本不動産協会は、情報の登録日、直前の更新日、次回の更新予定日を明示し、成約状況をその都度確認することを挙げています。
更新の手間を減らす仕組みにする
物件が多いと、手作業の更新は追いつきません。次の形にしておくと、消し忘れが起こりにくくなります。
1. 成約したら、その日のうちにサイトの物件情報も「成約済み」にするか、非公開にする担当と手順を決める
2. 物件ごとに、掲載日と最終確認日をページに表示する
3. 週に1回、掲載中の物件を一覧で見直す日を決める
オンラインで進める流れも整えておく
国土交通省は、宅地建物取引業法35条に基づく重要事項の説明を、一定の条件を満たせばIT(テレビ会議など)で行えるとしています。条件には、宅地建物取引士と説明を受ける人が書類を見ながら双方向でやり取りできること、重要事項説明書を事前に送ること、説明前に映像と音声を確かめること、宅地建物取引士証を画面に示すことなどがあります。遠方のお客様への対応を考えるなら、サイトに「オンラインで説明を受けられる」旨と準備するものを書いておくと、問い合わせのハードルが下がります。
先に直す順番
優先 | 飲食店 | 不動産 |
1 | 営業時間(サイトとプロフィール)を最新にする | 成約済みの物件を残さない |
2 | メニューと実際の食材を合わせる | 掲載日と最終確認日を載せる |
3 | 予約や電話の導線を目立たせる | オンライン説明の案内を書く |
情報を直した後に、見た目や導線を整えると効果が分かりやすくなります。
作りが分からないサイトで、更新できないとき
更新が止まっている理由が、仕組みが分からない、作った会社と連絡がつかない、というときは、中身を調べることから始めます。
まとめ
- 飲食店は営業時間を、サイトと Google ビジネス プロフィールの両方で最新にする
- メニューの料理名は景品表示法の対象。実際の食材と合わせる
- 不動産は、成約済みの物件を載せ続けない。掲載日と更新日を表示する
- 情報の鮮度を直したあとに、ブランドの見せ方と導線を整える
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記事を読むこの記事を書いた人

株式会社デイワン 代表取締役 月森 隼人
不動産コンサルタント、注文住宅やマンションなどの企画営業を経験し、大手広告代理店のデジタル部署にて、Web領域でのブランディングややディレクションなど上流から幅広く担当。






