ホームページを丸パクリする方法と法的リスクを徹底解説|安全に利用するためのポイント

他社のホームページをコピーして使うと、著作権法や不正競争防止法に触れるおそれがあります。コピーの方法ごとの問題点と、法的リスク、安全に参考にする方法をわかりやすくまとめました。
目次
1.ホームページを丸パクリする具体的な方法
1-1.ソースコードをコピーする
1-2.画像やメディアファイルをダウンロードする
1-3.JavaScriptの機能をコピーする
1-4.CMSのクローン作成
1-5.オンラインツールを使ったサイト複製
2.ホームページを丸パクリして商用利用する行為はNGです
3.ホームページの丸パクリによる法律的リスク
4.適切に他社のホームページの構成や素材を使う方法
4-1.クリエイティブ・コモンズライセンスの素材を使用する
4-2.商用フリーのテンプレートやテーマを活用する
4-3.ホワイトラベルソリューションを利用する
4-4.デザインの参考にとどめて独自アレンジを加える
5.まとめ|ホームページを安全に模倣するために
他社のホームページをそのまま真似して、自分のサイトを手早く作りたいと考えたことはありませんか?
しかし、文章や画像、デザインをそのままコピーして公開すると、著作権の侵害になるおそれがあります。この記事では、コピーの方法ごとにどこが問題になるかと、法的なリスク、法律に触れずに他社のサイトを参考にする方法をまとめました。
なお、ここでの説明は一般的な整理です。具体的な案件が著作権の侵害にあたるかは個別の事情で判断されるため、迷うときは弁護士などの専門家に相談してください。
また、ホームページのリニューアルタイミングについて、成功事例や失敗事例とともに解説したお役立ち資料もあります。ぜひダウンロードください。
ホームページを丸パクリする具体的な方法

他社のホームページをそっくり取り入れる方法はいくつかありますが、どの方法でも、そのまま公開すれば著作権の侵害になる可能性があります。
ここでは、よく使われる方法ごとに、何が取得でき、どこが問題になるかを説明します。
ソースコードをコピーする
ブラウザの「開発者ツール」を使うと、表示されているページのHTMLやCSS、ブラウザ側で動くJavaScriptを見たり、コピーしたりできます。
一方、サーバー側で動く処理や、データベースの中身は取得できないため、見た目は再現できても、問い合わせフォームなどの仕組みまで同じように動かすことはできません。
また、コードの書き方に作者の個性がある場合は、プログラムやサイトの表現として著作物にあたり、そのままの利用は複製権の侵害になることがあります。
参考:Google Chromeデベロッパーツールの基本的な使い方をわかりやすく解説
画像やメディアファイルをダウンロードする
ホームページの画像や動画を、右クリックの「名前を付けて保存」などで取得する方法もあります。
しかし、これらの素材はたいてい撮影者やデザイナーが著作権を持っており、サイトに載っているだけで自由に使えるわけではありません。
個人で見るために保存する程度であれば私的使用の範囲(著作権法第30条)ですが、自社のサイトに載せると、複製権や公衆送信権の侵害にあたります。
JavaScriptの機能をコピーする
JavaScriptのコードも、開発者ツールから取得できます。
ただし、複雑な機能は、ほかのファイルや外部のライブラリとつながっているため、一部だけコピーしても動かないことがあります。
コードにはライセンスが定められている場合が多く、使える範囲や、著作権表示の保持などの条件を確かめてから使う必要があります。
CMSのクローン作成
WordPressなどのCMSでは、テーマやプラグインを使って、他社のサイトに似た見た目のホームページを作れます。
有料テーマを購入せずに複製して使うと、ライセンス違反や著作権の侵害になるおそれがあり、使うときは配布元のライセンスを守る必要があります。
オンラインツールを使ったサイト複製
ページ全体をまとめて保存するツールを使えば、サイトを丸ごとダウンロードすることもできます。
ただし、保存したファイルを自社のサイトとして公開すれば、文章・画像・デザインをまとめてコピーしたことになるので、著作権の侵害や、サイトの利用規約の違反になる可能性があります。
ホームページを丸パクリして商用利用する行為はNGです

他社のホームページを、そのまま自社の営業に使うことは、法的リスクが特に高い行為です。
著作権者から掲載の差し止めや損害賠償を請求されるおそれがあるうえ、取引先や顧客に知られれば、企業としての信頼を失い、ブランドを傷つけることにもなります。
そのため、他社のサイトをそのままコピーして営業に使うことは避けてください。
ホームページの丸パクリによる法律的リスク

法律上のリスクは、主に著作権法と不正競争防止法の2つです。
著作権法では、文章や画像、構成に創作性があれば著作物として保護され、無断でコピーして公開すると、複製権(第21条)や公衆送信権(第23条)などの侵害になります。民事では差し止めや損害賠償を請求され、刑事では第119条第1項により、10年以下の拘禁刑もしくは1,000万円以下の罰金、またはその両方が定められています(e-Gov法令検索、2026年11月1日に確認)。多くの著作権侵害は、著作権者の告訴がなければ起訴されない親告罪とされています(第123条)。
不正競争防止法では、他社のロゴや社名などの表示と同じか似たものを使い、取引先を混同させる行為や、有名な表示を自社のものとして使う行為が不正競争にあたります(第2条第1項第1号・第2号)。
一方で、ありふれた表現や、アイデアそのものは、著作権で保護されません。たとえば、「ヘッダーにロゴを置き、画像のあとに問い合わせボタンを置く」といった一般的なレイアウトは、真似ても著作権の侵害にはなりにくいものの、文章と画像をそのまま使い、配色や構成までそっくりにしたサイトは、問題になる可能性が高くなります。
適切に他社のホームページの構成や素材を使う方法

他社のサイトを参考にしたいときは、利用が認められた素材を使うか、構成の考え方だけを取り入れて、表現は自分で作る方法があります。
クリエイティブ・コモンズライセンスの素材を使用する
クリエイティブ・コモンズ(CC)ライセンスは、作者が一定の条件を付けて、作品の利用を認める仕組みです。
ライセンスの種類によって、作者名の表示が必要か、商用利用が可能か、改変できるかといった条件が変わるため、使うときは条件を確かめて、そのとおりに表示します。無料素材の選び方は、ホームページの背景に使えるフリー画像サイトの記事も参考にしてください。
商用フリーのテンプレートやテーマを活用する
商用フリーのテンプレートやテーマを使えば、デザインや構造を取り入れつつ、法的なリスクを避けられます。
ただし、「商用フリー」でも、再配布の禁止や、作者名の表示など、使うときの条件が決まっていることがあるため、配布元の規約を確かめてから使いましょう。
ホワイトラベルソリューションを利用する
ホワイトラベルとは、ほかの事業者が作ったサービスや製品を、自社ブランドとして提供する仕組みです。
契約にもとづいて自社名で使えるため、サイトをコピーするのとは違い、権利の面でも問題になりにくい方法です。ただし、使える範囲は契約で決まっているため、事前に契約内容を確かめておく必要があります。
デザインの参考にとどめて独自アレンジを加える
他社のホームページを、デザインの参考として見ること自体は問題ありません。
文章や画像はそのまま使わずに自分で用意し、配色やレイアウトにも自社らしさを加えれば、著作権の侵害を避けやすくなります。他社の文章を紹介したいときは、条件を満たせば著作権法の「引用」として使えるので、詳しくはホームページで正しい引用の書き方を解説した記事をご覧ください。
まとめ|ホームページを安全に模倣するために

他社のホームページを、文章・画像・コードまでそのままコピーして公開すると、著作権の侵害や不正競争防止法の違反に問われるおそれがあります。
参考にするなら、CCライセンスや商用フリーの素材など、利用が認められたものを条件どおりに使い、デザインは考え方だけを取り入れて、表現は自分で作りましょう。
判断に迷う場合は、専門家に相談してから公開するのが安全です。
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記事を読むこの記事を書いた人

株式会社デイワン 代表取締役 月森 隼人
不動産コンサルタント、注文住宅やマンションなどの企画営業を経験し、大手広告代理店のデジタル部署にて、Web領域でのブランディングややディレクションなど上流から幅広く担当。






