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インハウス化(内製化)
2025/06/04
ECサイト運営のよくある悩み・課題5選|保守業務の改善はBPOの活用がおすすめ!
#bpo

目次
ECサイトの売上が思うように伸びず、「どこに課題があるのか分からない」と悩んでいませんか?
「アクセス数は一定あるのに売上は横ばい、客単価やリピートも伸びず、日々の運営業務に追われ分析にまで手が回らない」
これは多くの中小EC運営者が直面する共通の課題です。
実際、ECサイト運営に必要な施策は集客、CVR改善、客単価向上、業務効率化など多岐にわたり、一人で全てを把握・対応するのは困難です。
この記事では、
- 他社も抱えるEC運営の代表的な悩み5選
- セルフ診断の方法
- 具体的な改善策
- 今注目されるBPO活用
まで、実践的な解決策を徹底解説します。
課題を「見える化」し、売上回復への第一歩を踏み出しましょう。
EC運営の悩み5選|他社も悩むのは結局これ

ECサイト運営では、多くの企業が似たような課題に直面しています。
売上低迷や作業工数の増大、ユーザー体験の悪化など、課題は複合的です。
以下では、他社も抱える代表的な悩みを5つに整理して紹介します。
どの課題も自社の運営改善に直結するヒントとなるでしょう。
- 集客が伸び悩むと売上は止まる
- アクセスはあるのにCVRが改善できない
- 客単価やリピート率が悪い...
- 保守コストが膨らみ人件費が嵩む
- 使いにくいECサイトは選ばれない
集客が伸び悩むと売上は止まる
ECサイトの売上は「アクセス数 × CVR × 客単価」の掛け算で成り立っています。
そのため集客の伸び悩みは、売上鈍化の直接要因です。
多くの中小ECサイトでは、以下の理由で集客が不足しています。
- SEO対策が不十分(キーワード選定・コンテンツ不足)
- SNS活用が弱く拡散力がない
- 広告予算や運用ノウハウが不足
- モール(楽天・Amazon等)活用が限定的
特にSEOとSNSマーケティングは、初期コストを抑えつつ集客を伸ばせる重要施策です。
SEOは検索キーワードのボリューム調査や内部対策の最適化が不可欠。
SNSはInstagramやTikTokの活用が近年の成功要因となりつつあります。
集客が頭打ちのまま放置すれば、ECサイトの売上成長は止まります。
適切な施策の見直しが必要です。
アクセスはあるのにCVRが改善できない
アクセスは増えているのにコンバージョンに結びつかないケースも多いです。
この原因はCVR(コンバージョン率)低下にあります。
主な要因は以下の通りです。
- 商品ページの訴求不足(画像・説明・レビュー不足)
- カート離脱の多発(決済手続きが煩雑)
- 配送日・送料条件が分かりにくい
- スマホでのUI最適化不足
【カート離脱率の参考データ】
Baymard Institute(2023年)によれば、平均的なカート離脱率は約69.99%に達しています。
特に送料の表示・会員登録の強制・決済ステップの多さが原因となります。
CVR改善では商品ページの情報充実、スムーズな購入導線、決済プロセスの短縮が重要です。
集客を伸ばすだけでなく成約率向上にこそ売上改善の鍵があります。
客単価やリピート率が悪い...
客単価やリピート率が低いと、売上の安定性が失われます。
原因として以下が挙げられます。
- クロスセル・アップセルの仕組み不足
- リピート施策(メール・LINE・SNS配信)の未整備
- 会員ランク制度・ポイント施策の弱さ
- パーソナライズ不足(顧客ごとのおすすめ表示がない)
【参考データ】
経済産業省「電子商取引実態調査(2023年版)」によると、リピーター比率が高い店舗ほどLTV(顧客生涯価値)が伸びやすい傾向が確認されています。
売上安定のためには、CRM施策・メールマーケティング・LINE活用が有効です。
新規集客よりもリピート率改善の方が低コストで成果を出せるのが特徴です。
保守コストが膨らみ人件費が嵩む
運営を続けるほど保守コストは上昇します。
特に人手不足は中小ECの深刻な課題です(Shopify SMB Survey 2023より)。
【負担が増えやすい業務】
作業内容 | 工数増加の理由 |
在庫管理 | SKU拡大・在庫過不足リスク |
配送・出荷 | 発送件数増加・繁忙期対応 |
商品登録 | 新商品追加・情報修正 |
カスタマーサポート | 問い合わせ・返品対応 |
人手不足により社長自らが現場業務を兼任しているケースも多いのが現実です。
こうした工数増大は本来注力すべき「売上向上施策」を阻害してしまいます。
この状況を改善するには業務効率化ツール導入やBPO活用が有効です。
使いにくいECサイトは選ばれない
UI/UXの悪さは直帰率増加に直結します。
特にスマートフォン利用が8割を超える現代ではモバイル最適化が不可欠です。
【参考データ】
Google Web Vitalsによると、スマホ表示で2秒の遅延が発生すると直帰率が+32%上昇します。
問題となるUI/UX課題は以下の通りです。
- 表示速度が遅い(画像圧縮・サーバー最適化不足)
- ボタンやメニューが押しづらい
- 商品検索性が悪い(絞り込み不足)
- 返品・配送条件がわかりづらい
- レビューやFAQの整備不足
ユーザーは待ってくれません。
「使いやすいサイト設計」を徹底しない限り、売上機会を失い続けることになります。
UI改善・スマホ最適化・FAQ整備・レビュー促進は、最優先の投資対象です。
【5分でできる!】ECサイトの課題セルフ診断

課題の特定は売上改善の第一歩です。短時間で自社のECサイト運営状況を把握できるセルフ診断項目を用意しました。
以下の表に沿って確認してみましょう。
集客・CVR・客単価・CS工数・UXの5つの観点からチェックすることで、現状の「改善ポイント」が明確になります。
課題カテゴリ | 主要確認指標 | 問題ありの目安 |
集客 | 流入数/新規率 | 流入前年同月比80%未満、新規率60%以下 |
CVR | カート投入/カゴ落ち | 投入5%未満、カゴ落ち70%以上 |
客単価/リピート | LTV/RFM | 客単価5,000円未満、リピート率20%以下 |
CS工数 | 問合せ率 | 1注文あたり問合せ5%以上 |
UX | 表示速度/UX分析 | LCP 2.5秒超、モバイルCVR低迷 |
上記のいずれかが該当すれば、何らかの課題が発生している可能性が高い状態です。
セルフチェックで「何となくではなく、数字で把握」することが重要です。
この表を定期的に確認することで、EC運営の改善サイクルを回していきましょう。
課題発見が難しい場合はお気軽にプロに相談

セルフ診断を行っても「どの施策を優先すべきか分からない」「改善策が思い浮かばない」と感じるケースは少なくありません。
ECサイト運営は集客から保守まで幅広い知識が必要であり、プロの支援が非常に有効です。
株式会社デイワンではWeb制作・Web集客・ECサイト運用の豊富な実績をもとに、以下の支援が可能です。
- 売上低迷の要因分析・改善提案
- SEO・SNS・広告を活用した集客強化
- コンバージョン率(CVR)改善支援
- BPOサービスによる運用工数削減支援
特にBPOサービスでは、受注処理・在庫管理・カスタマー対応などの運営業務をワンストップでアウトソース可能です。
これにより経営者は売上戦略に集中できます。
「何から手を付ければ良いかわからない」方は、ぜひお気軽にご相談ください。
悩み別|ECサイトの悩みや課題はこう解決する!

ECサイト運営では課題によって取るべき施策が異なります。
ここでは「集客・CVR・客単価・工数」それぞれの解決策を整理しました。
短期的に成果が出るものから、中長期でじわじわ効いてくる施策まで幅広く存在します。
課題別に適切な対応を取ることが、効率的な売上向上・コスト改善につながります。
課題タイプ | 代表施策 | 検証期間の目安 |
流入不足 | SEOキーワード追加/広告再設計/SNSリール活用 | 1〜3ヶ月 |
CVR低下 | LP改修・カゴ落ちメール・レビュー導線強化 | 2〜4週間 |
客単価低下 | バンドル販売・アップセル提案・定期購入化 | 1〜2ヶ月 |
運営工数過多 | RPA自動返信・CSチャットボット・BPOサービスの利用 | 即日〜1ヶ月 |
アクセス不足は広告・SEO見直しがカギ
流入が減ると売上も必ず下がります。集客不足の原因は複合的です。
主な原因は検索キーワードの陳腐化・広告ターゲティングのズレ・SNS活用不足です。
Googleのアルゴリズム変動やSNSトレンドの変化も影響します。
具体的な改善施策は以下の通りです。
- SEO対策:サジェストKWや検索ボリュームを再調査し、記事追加・タグ見直し
- 広告最適化:ターゲティング再設計、クリエイティブのABテスト
- SNS活用:リール・ショート動画など拡散力の高い施策の導入
特にSNS動画は新規獲得単価を3〜5割抑えられるケースも報告されています。
集客改善は、アクセス増だけでなく「売れる顧客層」を集める意識が重要です。
施策は必ず定期検証→調整を繰り返しましょう。
売上UPに繋がるCVR改善方法
「カゴに入っても買われない」
それがCVR低迷の典型パターンです。
楽天の公開データによれば、EC全体の平均CVRは約2%前後(2023年)。
これを超えられなければ改善余地があります。
CVR改善施策には以下の定番があります。
- LP改善:ファーストビューで配送・特典・在庫情報を提示
- カゴ落ちメール:放棄後24時間以内の自動フォロー(復帰率最大15%上昇)
- レビュー強化:ユーザー写真や高評価投稿の露出拡大
また、決済導線の短縮(例:Amazon Pay導入)でコンバージョン率5〜10%向上した事例も多く確認されています。
CVR改善は「今ある流入を無駄にしない施策」。流入改善より早期に効果が出やすいため、優先度高で実行を。
客単価を上げる方法
集客数やCVRを変えずに売上を伸ばす王道は「客単価アップ」です。
楽天市場の2023年統計でも客単価5,000円〜8,000円が売上好調ゾーンとされています。
客単価向上施策には以下があります。
- バンドル販売:まとめ買い割引(例:3個セット販売)
- アップセル提案:上位モデルや関連商品提案(カート内リコメンド)
- 定期購入プラン:リピート促進+LTV向上
さらにAIリコメンド活用で平均客単価7〜15%上昇の報告もあります。
利益率を高めるには「売れる組み合わせ」を提案できる導線作りが鍵です。
運営工数が増大時はBPOサービスを活用
受注・在庫・カスタマー対応の工数が膨張すると、成長の足かせになります。
▼特に工数が膨らむ業務
- 商品登録・在庫管理
- 発送・配送対応
- カスタマー対応(返品・問い合わせ)
- キャンペーン更新作業
これらはBPO(業務委託)サービスで効率化可能です。
株式会社デイワンが提供するBPOサービス「デジえもん」では以下の業務を一括支援できます。
業務領域 | 支援内容 |
EC運用 | 商品登録・在庫管理・出荷連携 |
カスタマー対応 | 問い合わせ代行・返品対応 |
コンテンツ更新 | バナー制作・特集更新 |
データ分析 | レポート作成・改善提案 |
業務量が限界に近いならBPO導入は最優先検討を。
プロの外部チーム活用で本来集中すべき「売上施策」に時間を戻せます。
近年のECサイト運用はBPO活用が主流に

ECサイトの運営課題が複雑化するなか、BPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)サービスの活用が注目されています。
特に更新作業やSNS運用など、ノンコア業務を効率化する手段としてBPOは中小EC事業者から大手まで導入が進んでいます。
ここでは、EC運用におけるBPOサービスの特徴と実際の導入事例を解説します。
BPOサービスでECサイトの運用も可能
BPOサービスは、これまで経理・人事・事務といった間接部門の業務が中心でした。
しかし、現在はECサイトの運用管理やSNS運用といったWeb業務もBPOの対象となりつつあります。
日々の更新業務や顧客対応の負荷を軽減し、本来注力すべき「売上向上施策」に集中できる環境を整えることが可能です
BPO活用でEC運用が劇的改善した事例
実際にBPO活用でEC運用を改善した事例をご紹介します。今回ご紹介するのは「オンラインアシスタント® フジ子さん」の活用事例です。
項目 | 内容 |
業種 | 販売・小売り事業 |
導入前課題 | ・商品更新の頻度が高く人手が不足 ・担当者が退職し引継ぎ不能 |
導入内容 | ・商品画像の制作・更新 ・ECサイトへのアップロード ・作業マニュアル作成 |
導入プラン | 30時間プラン |
導入後の効果 | ・統一感ある画像でブランド力UP ・担当者がユーザー対応に専念 ・BPO側で作業手順を内製化し継続運用可能に |
BPO導入により、日々の更新業務から開放され、顧客満足度向上施策にリソースを集中できたことが売上改善にもつながっています。
属人化しがちなEC運用を分業体制に切り替えた好例です。
ECサイトの運用外注を比較|BPOが最もバランスがいい

ECサイト運用の外注先を検討する際、「誰に任せるか」は大きな悩みの種です。
フリーランス、コンサル、広告代理店と選択肢はありますが、最近ではBPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)が最もバランス良く利用されています。
コスト・対応範囲・安定性の観点から、特に中小EC事業者にはBPO活用が適しています。
以下に主要な外注先を比較表で整理します。
項目 | フリーランス | 専門コンサル | 広告代理店 | BPO |
月額相場 | 10〜30万 | 30〜80万 | 20〜50万 | 10〜30万 |
対応範囲 | △限定 | △戦略寄り | 集客寄り | ◎運営全域 |
体制冗長性 | × | △ | ○ | ◎ |
夜間対応 | × | △ | △ | ○ |
BPOは「作業も戦略も対応」「急な人員離脱でも体制継続」「幅広いスキルを必要なだけ外注可能」という点で、非常に高い柔軟性を持っています。
今の運用体制に不安があるなら、BPO導入は有効な選択肢です。
ECの成長には、柔軟に外部リソースを活用できるBPOの活用が現実的です。
ECサイト運用に特化したBPOサービスをご存知ですか?

多くのBPOは経理や事務代行に特化していますが、弊社の「デジえもん」はWeb・IT領域に完全特化したBPOサービスです。ECサイト運用で発生する幅広い課題に柔軟に対応可能です。
デジえもんで対応できる業務例
業務カテゴリ | 主な対応内容 |
EC運用保守 | 商品登録、在庫管理、サイト更新 |
クリエイティブ制作 | コーディング、バナー制作、動画編集 |
マーケティング | SEO施策、広告運用、メルマガ配信 |
SNS代行 | 投稿代行、素材制作、コメント対応 |
ITサポート | Webシステム保守、ツール初期設定 |
最低20時間〜の柔軟な契約が可能で、余った稼働は他の業務に自由に振替可能なのも大きな特徴です。
属人化せずに、幅広いEC運用を効率化したい方におすすめです。
まとめ|ECサイトの悩みや課題の解決方法

ECサイト運営では、以下のように複合的な課題が発生しやすい状況です。
- 集客不足
SEOやSNS施策不足、広告運用の見直し遅れが流入減少の原因。SNS動画活用などが効果的。 - CVR(成約率)低迷
商品情報の訴求力不足、カート離脱の多発、決済導線の煩雑さが障害に。LP改修やカゴ落ち対策が有効。 - 客単価・リピート率の低下
クロスセル・アップセル導線が弱く、リピート施策も未整備。会員制度や定期購入導入で改善可能。 - 保守工数の膨張
在庫管理・商品登録・カスタマー対応などの運営業務が重荷に。BPOや自動化ツール活用が有効打。 - UX(ユーザー体験)の劣化
スマホ最適化不足・表示速度遅延が直帰率上昇の原因に。UI改善やFAQ・レビュー整備が不可欠。
課題の発見には、流入数・カゴ落ち率・客単価・問い合わせ率・ページ速度などのセルフ診断が有効です。
それでも特定が難しい場合は、専門家への相談が最短ルートとなります。
最近ではBPOサービス(業務委託)を活用したEC運営支援が主流になりつつあります。
運営代行だけでなく、分析・改善提案・戦略設計まで幅広くサポート可能で、経営リソースを「売上施策」に集中させやすくなります。
成長を止めないために、自社の課題を早期に特定し、適切な外部リソースを上手く活用しましょう。
この記事を書いた人

株式会社デイワン 代表取締役 月森 隼人
不動産コンサルタント、注文住宅やマンションなどの企画営業を経験し、大手広告代理店のデジタル部署にて、Web領域でのブランディングややディレクションなど上流から幅広く担当。