Claudeの使い方|業務で使う場面・プランの選び方・社内で続けるコツを、毎日使う会社が整理

Claude を業務で使うときの、プランの選び方、文章・要約・資料作り・プログラムなど5つの場面、頼み方のコツ、Projects と Claude Code で決まりを持たせる方法を整理しました。料金は2026年11月8日時点の公式ページで確かめています。
Claude を社内で使えるようにしたものの、最初に何度か質問してみたきり、使い方が定まらないまま、という話をよく聞きます。チャットの画面は単純なので、始めるのは簡単ですが、業務の中でどこに使い、どう頼み、どう続けるかを決めないと、「便利そうだが、仕事は変わらない」で止まりがちです。
当社(株式会社デイワン)は、Claude(プログラムを書く道具の Claude Code を含む)を毎日の業務に使っており、自社の製品「相棒AI」の回答を作るところにも Claude を使っています。この記事では、その経験をもとに、プランの選び方、業務で使う場面、頼み方、続けるための仕組みを整理します。料金とモデルの名前は、2026年11月8日に Anthropic の公式ページで確かめたものです。
Claude を業務の道具にする近道は、うまくいった頼み方と、直した点を「決まり」として書き残し、次から最初に読ませることです。質問の上手さよりも、この積み重ねのほうが効いてきます。
Claudeとは:何ができて、どこで使えるか
Claude は、米国の Anthropic が開発している生成AIです。文章を書く・まとめる・直す、資料やファイルを読む、表やグラフを作る、プログラムを書く、といった作業を、日本語の指示で頼めます。
使う入口は大きく3つあります。ブラウザやスマートフォン、パソコンのアプリで話しかけるチャット、パソコンの上でファイルやプログラムを直接扱う Claude Code、自社のシステムから呼び出す API です。業務で最初に使うのはチャットで、決まった作業を繰り返すようになったら Claude Code や API を考える、という順番が無理のない進め方です。
モデル(AIの種類)には、性能の高い順に Fable・Opus・Sonnet・Haiku の系統があり、2026年11月8日時点の公式の一覧では、迷ったら Claude Opus 5.5 から始めるよう案内されています(Anthropic「Models overview」)。チャットでは画面でモデルを選べるので、普段は標準のまま使い、長い資料の読み込みや込み入った判断のときだけ上位のモデルに替える、という使い方で足ります。
プランの選び方
Claude のプランは、個人向けの Free・Pro・Max と、会社向けの Team・Enterprise に分かれています。2026年11月8日時点の公式の料金ページ(Claude「Pricing」)の内容をまとめると、次のとおりです(価格は米ドル)。

プラン | 価格(2026年11月8日時点) | 向いている使い方 |
Free | 無料 | まず試す。プロジェクトは5つまで |
Pro | 月20ドル(年払いなら月17ドル相当) | 1人で毎日使う。Claude Code も使える |
Max | 月100ドルから | 1人で長い作業を大量に頼む |
Team | 1席 月25ドル(年払いは月20ドル)、上位の席は月125ドル(年払いは月100ドル) | 部署や会社で使い、管理と請求をまとめる |
Enterprise | 1席 月20ドル(年払い・20席から)+使った分 | 大きな組織で、管理や連携を細かく決める |
会社で使うときに一番見ておきたいのは、入力した内容がAIの学習に使われるかどうかです。公式の料金ページでは、Team と Enterprise は既定で学習に使わない扱いで、個人向けのプランは本人が設定で選ぶ形になっています。社内の資料を扱うなら、個人のアカウントを各自で契約するより、会社として Team 以上を契約して、学習の扱いと管理をそろえるほうが安心です。この点は「ChatGPT・生成AIの情報漏洩はなぜ起きる?5つの経路とプラン別の扱い、会社でできる対策」でも詳しく扱っています。
業務で使う5つの場面
業務で Claude を使う場面は、おおよそ次の5つに分けられます。どれも「下書きを作るのはAI、確かめて決めるのは人」という分担は変わりません。

場面 | 頼み方の例 | 人が確かめること |
1 文章を書く・直す | 「この要点で、取引先へのお詫びのメールを、丁寧すぎない文で」 | 事実・約束の中身・宛先 |
2 読んでまとめる | 「この議事録から、決まったことと宿題を担当者ごとに」 | 抜けと読み違い |
3 資料・表を作る | 「この数字から、前年と比べる表と短い所見を」 | 数字の写し間違い |
4 考えを広げる・詰める | 「この企画の弱い所を、反対の立場から5つ」 | 採るかどうかの判断 |
5 作業を自動にする | 「毎月のこの転記を行うスクリプトを」 | 動かす前の試しと、直せる人 |
1から4はチャットで今日から始められます。5は Claude Code や API の出番で、作るのは簡単でも、直し続ける手間が別にかかります。自分で作るか、外に頼むかの目安は「AIで業務自動化を自分で作る前に|自作で足りる範囲と、プロに頼む3つの目安」にまとめました。
頼み方のコツ:材料・形・確かめ方を渡す
Claude の答えが一般論で終わるときは、たいてい材料が足りていません。「営業メールを書いて」とだけ頼むより、相手が誰で、前回どんなやり取りがあり、今回何を決めたいのかを渡したほうが、使える下書きになります。
頼むときに入れておきたいのは、次の3つです。
- 材料:背景、相手、元の資料(ファイルをそのまま渡してよい)
- 形:長さ、箇条書きか文か、表の列、使ってはいけない言葉
- 確かめ方:分からないところは推測で埋めず「分からない」と書くこと、出典を添えること
3つ目は特に大事です。生成AIは、もっともらしい間違いを書くことがあり、「分からない所は分からないと書いて」と頼んでおくと、確かめる場所がはっきりします。間違いが起きる仕組みと、確かめ方の決め方は「AIの間違い(ハルシネーション)はなぜ起きる?業務で見抜く5つの確かめ方と、引用つきで答える仕組み」で整理しています。
ProjectsとClaude Codeで「決まり」を持たせる
チャットで毎回同じ説明を書くのは手間がかかり、書く人によって答えの質もばらつきます。そこで使いたいのが、チャットの Projects(プロジェクト)です。プロジェクトに、会社の説明、文の決まり、よく使う資料を入れておくと、その中の会話では最初からそれを読んだうえで答えてくれます。部署ごと、業務ごとにプロジェクトを分けておくと、頼む人が替わっても答えの形がそろいます。
Claude Code では、同じ役目を作業フォルダに置く `CLAUDE.md` というファイルが担います。作業を始めるたびに Claude がこのファイルを読むので、「この業務ではこの順で進める」「この表現は使わない」「外へ送る前には必ず人に確かめる」といった決まりを書いておけます。Claude Code はプログラムを書く道具として知られていますが、ファイルを読み書きし、決まった手順を進める道具として、文書の作成や事務の作業にも使えます。
当社の使い方:決まりを書き足し続ける
当社では、外注先からの請求書の受け取り、売上の請求書の作成、顧客情報の登録、取引先へのメールの返信、この記事のようなオウンドメディアの記事作りなどを、Claude Code と業務ごとの手順書で回しています。手順書で判断できないところは Claude が代表に1問ずつ確かめ、その答えを手順書に書き足す形です。

記録を取り始めた2026年9月5日から10月31日までの約2か月で、手順書への変更は、顧客情報の登録で22回、メールの返信で15回、外注先の請求書の受け取りで8回、請求書の作成で7回ありました。どれも、手順書を作った時点では書かれておらず、Claude が実際に作業して迷ったり、違う結果を出したりしたときに、初めて言葉になった判断です。この取り組みの詳しい中身は「属人化を解消する手順と事例|答えられなかった質問から見つけ、AIで聞き取って残す」に書きました。
使ってみて分かったのは、最初から完璧な指示を書こうとするより、間違えた所をその場で決まりに足していくほうが、早く使える状態になるということです。逆に、決まりを書き足さずに毎回口頭で直していると、同じ間違いが何度も出ます。これは人に仕事を渡すときと同じで、Claude の使い方というより、業務の決め方の話でもあります。
使うときの注意
業務で使うときに、最低限決めておきたいことは4つあります。
- 学習の扱い:会社のアカウントとプランを決め、個人のアカウントに社内の資料を入れない
- 機密:個人情報や顧客の非公開情報を入れてよいかを、業務ごとに決める
- 誤り:数字・固有名詞・法令は、元の資料で人が確かめてから使う
- 外への送り出し:メールの送信や公開は、人が確かめてから行う
これらは、使う人の注意に任せるより、社内のルールとして書いておくほうが守られます。ひな型は「生成AIの社内ルールの作り方|そのまま直して使えるひな型(条項の例)つき」に載せています。
社内の資料に答えさせたいとき
Claude のチャットでも、資料を渡せばその中身をもとに答えてくれます。ただ、社内の規程や製品のマニュアルが数百、数千とあり、社員が誰でも聞けて、答えの出どころまで示してほしい、となると、チャットに資料を入れるだけでは追いつきません。どの資料を、どの権限の人に、どう答えさせるかを決める仕組みが要ります。
当社の「相棒AI」は、この用途のための製品で、どの事柄がどの資料のどこにあるかをまとめた「地図」と、答え方の「ルールブック」を先にAIへ渡し、資料名と原文を添えて答えます。回答の文を作るのは Anthropic の Claude、資料を探す補助には OpenAI の埋め込みのモデルを使っています。社内の資料で答えるAIの作り方は「社内AIの構築方法|社内資料で答えるAIの作り方と、使われなくなる理由」で詳しく扱っています。
まとめ
Claude を業務で使うときの要点は、次のとおりです。
- 会社で使うなら、学習の扱いと管理をそろえるため Team 以上を検討する(料金は2026年11月8日時点の公式ページ)
- 使う場面を5つに分け、下書きはAI、確かめて決めるのは人と分担する
- 頼むときは、材料・形・確かめ方の3つを渡す
- うまくいった頼み方と直した点を、Projects や CLAUDE.md に決まりとして書き足し続ける
- 学習・機密・誤り・外への送り出しは、社内のルールにしておく
Claude を入れたものの、どの業務から使えばよいか、どこまで自動にしてよいかで迷っている場合は、当社にご相談ください。毎日使っている立場から、業務の切り出し方と決まりの作り方からお手伝いします。
あわせて読みたい:AI研修とは?、AIエージェントとは?
よくある質問
- Claudeは無料で使えますか?
- Free プランは無料で使えます。2026年11月8日時点の公式の料金ページでは、Free はプロジェクトが5つまでで、Claude Code は Pro 以上のプランで使えます。
- 会社で使うならどのプランがよいですか?
- 社内の資料を扱うなら、学習の扱いと管理をそろえるため Team 以上を検討してください。公式の料金ページでは、Team と Enterprise は入力内容を既定で学習に使わない扱いです。
- Claudeの答えが一般論になるのはなぜですか?
- 材料が足りていないことが多いです。背景・相手・元の資料、長さや形、分からない所は分からないと書くことの3つを渡すと、使える下書きになりやすくなります。
- 毎回同じ説明を書かずに済ませる方法はありますか?
- チャットでは Projects に会社の説明や文の決まり、よく使う資料を入れておくと、その中の会話で最初から読んだうえで答えます。Claude Code では作業フォルダの CLAUDE.md が同じ役目をします。
- Claude Codeはプログラマーでないと使えませんか?
- プログラムを書く道具として知られていますが、ファイルを読み書きし決まった手順を進める道具として、文書作成や事務の作業にも使えます。当社では請求書の作成や顧客情報の登録などを、Claude Code と業務ごとの手順書で回しています。
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記事を読むこの記事を書いた人

株式会社デイワン 代表取締役 月森 隼人
不動産コンサルタント、注文住宅やマンションなどの企画営業を経験し、大手広告代理店のデジタル部署にて、Web領域でのブランディングややディレクションなど上流から幅広く担当。






