ホームページ維持費の内訳と相場|削ってよい費用と、削ると危ない費用

ホームページの維持費を、ドメイン・サーバー・SSL証明書などのどのサイトにもかかる費用と、保守や更新作業のように任せる範囲で変わる費用に分けて解説します。公式の料金表で確かめた目安、削ってよい費用と削ると危ない費用の見分け方、外注している場合の見直し方までまとめました。
目次
1.【結論】ホームページの維持費はどれくらい?
2.ホームページ維持費の内訳
2-1.ドメイン費用
2-2.サーバー費用
2-3.SSL証明書の費用
2-4.有料のプラグイン・テーマ・外部のサービス
2-5.保守の費用
2-6.更新作業・運用の費用
3.削ってよい費用と、削ると危ない費用
4.ホームページの維持費を抑える方法
4-1.何にいくら払っているかを一覧にする
4-2.ドメインとサーバーの契約先を見直す
4-3.無料のドメインとサーバーは、会社のサイトには向かない
4-4.自社でする作業と、任せる作業を分ける
5.外注している場合は、保守の中身を見直す
5-1.保守に何が含まれているかを確かめる
5-2.使っていないオプションを外す
5-3.中身に見合わなければ、乗り換えを考える
6.ホームページの維持費の支払いスケジュール
6-1.月払いと年払いの選び方
6-2.期限の一覧を作り、予算に入れる
7.まとめ
8.保守を削る前に、今のサイトの状態を確かめる
「ホームページの維持費に毎月いくら払っているのか、よく分からない」「保守の費用を削りたいが、削ってよいものか判断がつかない」。作ったときの見積は覚えていても、そのあとにかかり続ける費用は、内訳がはっきりしないまま払い続けていることがあります。
この記事では、ホームページの維持費を内訳ごとに分け、公式の料金表で確かめた目安を示します。そのうえで、削ってよい費用と削ると危ない費用を見分け、無理なく抑える方法と、外注している場合の見直し方を解説します。
【結論】ホームページの維持費はどれくらい?

ホームページの維持費は、どのサイトにもかかる費用と、何をどこまで任せるかで変わる費用の2つに分かれます。前者は公式の料金表で目安が分かりますが、後者はサイトの作りと頼む中身で大きく変わるので、相場の数字だけで比べると判断を誤ります。
費用 | 何の費用か | 目安 |
ドメイン | ホームページとメールの住所の使用料。毎年など期限ごとに更新する | 2社の例で、1年あたり .com は1,728円と3,220円、.co.jp は4,378円と11,000円 |
サーバー | ホームページのデータを置く場所の使用料 | 大手1社の共用のレンタルサーバーの標準的なプランの例で、月額換算1,100円 |
SSL証明書 | 通信を暗号化するための証明書 | 無料の証明書を使えるレンタルサーバーもある |
有料のプラグイン・テーマ・外部のサービス | 機能の使用料。年ごとに更新する物がある | 使っている物による |
保守 | CMSやプラグインの更新、バックアップ、脆弱性の情報の確認、障害のときの対応 | 頼む範囲による |
更新作業・運用 | ページやお知らせの更新、アクセスの分析、改善の提案 | 頼む範囲による |
ドメインの目安は、国内の登録事業者2社の公式の料金表、サーバーの目安は大手の1社の12か月契約の料金表を、2026年11月1日に確かめたものです(税込・キャンペーンの価格を除く)。同じ .co.jp のドメインでも、事業者によって更新料が2倍以上違うことが分かります。
ホームページ維持費の内訳

表の費用を、一つずつ見ていきます。どの費用も、払っている先と更新の時期を知っておくと、削ってよいかどうかの判断がしやすくなります。
ドメイン費用
ドメインは、ホームページとメールの両方で使う住所です。料金は .com や .co.jp といった種類と事業者で変わり、表示の料金とは別に、一定の割合の手数料を上乗せする事業者もあります。
ドメインは、更新を忘れるとサイトとメールが一緒に止まります。手放したあとは第三者に取られることもあるので、費用を削る対象にはしないでください。くわしくは「ホームページを放置するリスク|乗っ取り・ドメイン失効・証明書切れを防ぐ点検の手順」で説明しています。
サーバー費用
サーバーは、ホームページのデータを置いて、見に来た人に届ける場所です。ほかの利用者と分け合う共用のレンタルサーバー、1社で使う専用サーバー、使った分だけ払うクラウドがあり、会社の紹介が中心のホームページなら、共用のレンタルサーバーで足りることもあります。
レンタルサーバーには、契約の期間を長くすると月あたりの料金が下がる形のものがあります。料金を比べるときは、初期費用、更新するときの料金、バックアップや無料のSSLが含まれるかもそろえて見ます。
SSL証明書の費用
https で始まるサイトは、通信を暗号化するための証明書を使っています。Let's Encryptのような無料の証明書を管理画面から設定できるレンタルサーバーもあり、会社の紹介が中心のホームページなら、無料の証明書で足りることもあります。
注意したいのは費用より期限です。証明書の最長の有効期間は、業界団体の決定で2026年3月から段階的に短くなり、2029年3月には47日になるので、自動で更新される設定になっているかを確かめておきます。
有料のプラグイン・テーマ・外部のサービス
WordPressの有料のテーマやプラグイン、予約やフォームの外部のサービスは、年ごとにライセンスの更新が要ることがあります。更新をやめると、新しい版を受け取れなくなり、弱点が直らないまま残ることがあるので、使っている物と更新の時期を一覧にしておきます。
保守の費用
保守は、CMSやプラグインの更新、バックアップ、脆弱性の情報の確認、障害のときの対応など、ホームページを安全に動かし続けるための作業です。何が含まれるかは会社と契約によってかなり違うので、金額だけでなく中身を並べて比べます。保守の費用の考え方は「ホームページの保守費用相場はいくら?料金を抑えるポイントも合わせて解説!」でも扱っています。
更新作業・運用の費用
ページやお知らせの更新、アクセスの分析、改善の提案などを外部に頼む場合の費用です。社内で更新できる体制があれば、この費用は小さくできます。外部に頼む場合の範囲と注意点は「ホームページ運用代行の費用相場は?運用代行の範囲やメリット、注意点など徹底解説」にまとめています。
削ってよい費用と、削ると危ない費用
維持費を下げようとして、手を付けやすい保守や更新の費用から削ると、後でもっと大きな費用がかかることがあります。削る前に、その費用が何を防いでいるのかを確かめてください。
費用 | 削ってよい場合 | 削ると起きること |
使っていない有料のプラグイン・外部のサービス | 機能を止めても困らないと確かめた | 特に無し。止めたあとはプラグインを削除する |
サーバーのプラン | 容量や性能が今の使い方に対して大きすぎる | 移すときに設定を誤ると、サイトやメールが止まる |
重なっている契約 | 制作会社とサーバー会社の両方で、同じバックアップなどを払っている | 片方に寄せる前に、どちらで何を受けているかを確かめる |
使っていないドメイン | 一度も使っていないことが確かな物 | 使っていた物を手放すと、第三者に取られて悪用されることがある |
CMS・プラグインの更新(保守) | 削らない | 弱点が残り、乗っ取りや改ざんの入口になる |
バックアップ | 削らない | 改ざんや故障のときに、元に戻せない |
ドメインと証明書の更新 | 削らない | サイトとメールが止まる、ブラウザに警告が出る |
削ると危ないものに共通するのは、何も起きていない月には役に立っていないように見えることです。ところが、更新を止めたサイトが乗っ取られると、調査、復旧、届け出、お客様への連絡まで、毎月の保守の費用では済まない手間と費用がかかります。乗っ取られたときの対処の流れは「【重要】ホームページが乗っ取られた時の対処法|WordPressの改ざんから安全に復旧する手順」にまとめています。
当社がセキュリティの保守で大事にしているのも、何も見つからない月でもライブラリの小さな更新を続けることです。小さな更新を続けておくと、何年分もまとめて上げるときのような大きな改修を避けやすくなります。
保守を減らす前に、今のサイトに弱点が残っていないかを確かめておくと、減らしたあとの事故を避けやすくなります。確かめ方は「【無料 / 有料】ホームページの脆弱性診断ツールと、プロに依頼するメリット・選び方」で紹介しています。
ホームページの維持費を抑える方法

削ってよい費用が分かったら、次の順で見直します。どれも、今のサイトを止めずに進められる方法です。
何にいくら払っているかを一覧にする
最初に、ドメイン、サーバー、証明書、有料のプラグインや外部のサービス、保守、更新作業の契約を、払っている先、金額、更新の時期、契約している人と一緒に一覧にします。一覧にすると、使っていない契約や、同じ内容を二重に払っている契約が見つかりやすくなります。
ドメインとサーバーの契約先を見直す
先に見たとおり、ドメインの更新料は事業者によって差があります。ドメインは事業者を移す(移管する)ことができ、サーバーも引っ越しができますが、移す手順を誤るとサイトやメールが止まるので、期限に余裕のある時期に、手順を確かめてから進めます。
無料のドメインとサーバーは、会社のサイトには向かない
無料のサーバーやドメインを使えば維持費はほぼかかりませんが、広告が表示される、機能が限られる、サービスが終わると住所ごと失うといった制約があります。会社の顔になるホームページでは、信用と続けやすさの面から、自社のドメインと有料のサーバーを選ぶほうが安心です。無料のサーバーの特徴は「【無料】おすすめのホームページサーバーは?ホームページを支える無料サーバーを選ぶポイントもあわせて解説!」で紹介しています。
自社でする作業と、任せる作業を分ける
会社の情報やお知らせの更新のように、手順が決まっていて社内でできる作業は自社で持ち、CMSやサーバーの更新、バックアップ、脆弱性の確認のように知識の要る作業は任せる、と分けると、外部に払う費用を必要な所に絞れます。
外注している場合は、保守の中身を見直す

制作会社や保守の会社に毎月払っている場合は、金額を下げる交渉の前に、その費用で何をしてもらっているかを確かめます。中身が分かると、削る所と残す所がはっきりします。
保守に何が含まれているかを確かめる
保守の契約書や見積を見て、CMSとプラグインの更新、バックアップ、脆弱性の情報の確認、障害のときの対応、ページの修正のうち、どれが含まれ、どれが別料金かを確かめます。契約で決めておくべき項目は「【雛形】Webサイトの保守契約書テンプレートを配布!個人・制作会社以外の選択肢」にまとめています。
使っていないオプションを外す
契約したときに付けたオプションが、今は使われていないことがあります。アクセスの報告を誰も読んでいない、使っていない機能の保守が付いたまま、といったものは外せる候補です。ただし、バックアップや監視のように、何も起きていない月には目立たないものは、外す前に代わりの手段があるかを確かめます。
中身に見合わなければ、乗り換えを考える
毎月払っているのに更新がされていない、連絡しても返事が遅い、といった場合は、保守の会社を変えることも選択肢になります。乗り換えるときは、ログイン情報とドメインの持ち主を先に自社で確かめておくことが大切です。注意点は「ホームページ管理の乗り換えをするメリット・注意点・選び方を解説」にまとめています。
ホームページの維持費の支払いスケジュール

維持費は、毎月払うもの、毎年払うもの、数年ごとにまとまってかかるものが混ざっています。時期ごとに分けておくと、急な出費に慌てずに済みます。
時期 | 主な費用 | 気をつけること |
毎月 | 保守、更新作業、月払いのサーバー | 何をしてもらったかの報告を受け取る |
毎年 | ドメイン、年払いのサーバー、有料のプラグインやテーマのライセンス | 更新の時期を一覧にし、自動更新と支払いのカードの期限を確かめる |
数年ごと | サーバーのPHPなどの版上げに伴う改修、作り直し | 版のサポートが終わる時期から、前もって予算に入れる |
月払いと年払いの選び方
サーバーなどは、年払いや複数年の契約のほうが月あたりの料金が下がることがある一方、途中でやめたいときに残りの期間の料金が戻らないことがあります。しばらく使い続けると決まっているものは年払い、乗り換えを考えているものは短い契約、と分けて選びます。
期限の一覧を作り、予算に入れる
ドメインと証明書の期限、サーバーの契約の更新日、ライセンスの更新日を一覧にし、毎年の予算の時期に見直します。数年ごとの改修は突然の出費になりやすいので、使っている版のサポートが終わる時期から逆算して、前もって予算に入れておきます。
まとめ
ホームページの維持費は、ドメイン、サーバー、証明書のようにどのサイトにもかかる費用と、保守や更新作業のように任せる範囲で変わる費用に分かれます。費用を抑えるときは、使っていない契約や重なった契約から見直し、更新、バックアップ、ドメインのように事故を防いでいる費用は残すのが基本です。
- まず、何にいくら、いつ払っているかを一覧にする
- ドメインの更新料は事業者で2倍以上違うことがあるが、移すときは手順と期限に気をつける
- 使っていない有料のプラグインや外部のサービス、重なった契約は削ってよい候補
- CMSとプラグインの更新、バックアップ、ドメインと証明書の更新は削らない
- 外注している保守は、金額の前に中身を確かめ、見合わなければ乗り換えを考える
保守を削る前に、今のサイトの状態を確かめる
「保守の費用を見直したいが、今のサイトが安全な状態なのか分からない」という場合は、当社の無料セキュリティ診断をお使いください。株式会社デイワンはこれまで300社以上の企業・団体のWebサイトの制作・運用に携わっており、ご希望の企業を対象に、Webサイト・Webサービスの簡易セキュリティ診断を無料で行っています。
診断は、範囲と進め方を15分ほどでご説明し、ご了承をいただいてから、公開されている範囲を確認する形で行います。診断そのものに費用はかからず、対応が必要な箇所が見つかった場合にだけ、修正のお見積りを別にお送りします。当社が作っていないサイトの保守も、あわせてご相談いただけます。
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ホームページの保守費用相場はいくら?月額に含まれる作業と料金を抑えるポイント
記事を読むこの記事を書いた人

株式会社デイワン 代表取締役 月森 隼人
不動産コンサルタント、注文住宅やマンションなどの企画営業を経験し、大手広告代理店のデジタル部署にて、Web領域でのブランディングややディレクションなど上流から幅広く担当。






