企業のSNS運用を成功させるコツ10選|フォロワー数を見ていても成功しません!

企業のSNS運用で成果を見るためのコツ10選を紹介します。KPIの3層での決め方、ターゲットに合うSNSの選び方、投稿の見直し方、エンゲージメントなど4つの指標、運用が止まる原因と続けるための体制づくりまで解説します。
目次
1.企業がSNS運用を成功させるためのコツ10選
1-1.KPIは「認知・関心・購買」の3層で設定する
1-2.ターゲットに沿ったSNSを使う
1-3.投稿時間は自社の数字で決める
1-4.投稿の種類を分けて配分を決める
1-5.ハッシュタグは内容に合うものに絞る
1-6.ユーザーの投稿(UGC)は許可を得て活用する
1-7.動画も試す
1-8.コメント返信のルールを決める
1-9.インフルエンサーに頼むときは広告であることを明示する
1-10.レポートを見て適宜改善する
2.企業のSNS運用において設定すべきKPI
2-1.エンゲージメント
2-2.リーチ率
2-3.フォロワー純増率
2-4.サイト流入数
3.企業のSNS運用が陥りがちな失敗|工数不足はありがち
3-1.工数がたらず投稿頻度の低下
3-2.フォロワー数ばかり気にしていた
3-3.ブランディング力がない
4.SNS運用を続けるための体制の整え方
4-1.担当と役割を分ける
4-2.投稿のストックと手順を作る
4-3.ルールを書面にしておく
5.SNSからの訪問を受け止めるホームページについて
6.まとめ|企業のSNS運用におけるコツ
SNSのフォロワー数は増えているのに、問い合わせや来店につながらない。企画書に書くKPIも何にすればよいか迷う。そんな悩みの多くは、「何をもって成果とするか」が決まっていないことから来ています。
この記事では、企業のSNS運用で成果を見るためのコツを10に整理し、見るべき指標、運用が止まる原因、続けるための体制の整え方までを説明します。特定の数字を「正解」として示すのではなく、自社の数字を見て決める考え方を中心にしています。
企業がSNS運用を成功させるためのコツ10選

企業のSNS運用は、投稿するだけでは成果につながりません。誰に何をしてもらうのかを決め、反応を数字で見ながら直していくことが前提になります。
- KPIは「認知・関心・購買」の3層で設定する
- ターゲットに沿ったSNSを使う
- 投稿時間は自社の数字で決める
- 投稿の種類を分けて配分を決める
- ハッシュタグは内容に合うものに絞る
- ユーザーの投稿(UGC)は許可を得て活用する
- 動画も試す
- コメント返信のルールを決める
- インフルエンサーに頼むときは広告であることを明示する
- レポートを見て適宜改善する
KPIは「認知・関心・購買」の3層で設定する
フォロワー数だけを見ると、成果との距離が分かりません。次のように、段階ごとに指標を分けて見ます。
層 | 代表的な指標 | 目的 |
認知 | リーチ、表示回数 | まず知ってもらう |
関心 | いいね、コメント、保存などの反応 | 興味を持ってもらう |
購買 | サイトへの流入、問い合わせ数 | 行動につなげる |
どの層を重視するかは、事業の段階で変わります。まだ知られていないなら認知、すでに知られているなら購買に近い指標を優先します。
ターゲットに沿ったSNSを使う
SNSによって、使っている人の層や、向いている形式(写真、短い動画、文章、画像つきの短文など)が違います。自社が届けたい相手が実際に使っているSNSを選び、使う人の少ないSNSに時間を割かないようにします。
利用者の年齢層などの数字は、調査によって、また年によって変わります。選ぶ前に、最新の調査と、自社のお客様への聞き取りで確かめてください。
投稿時間は自社の数字で決める
「この時間帯が最適」という一般論は、業種や読者によって当てはまりません。各SNSの分析画面で、投稿ごとの反応を時間帯別に見比べるほうが確実です。
数回分の投稿を比べて、反応が多かった曜日や時間帯に寄せていきます。サイトへの流入は、GA4で流入元がSNSのセッションを見て確かめます。
投稿の種類を分けて配分を決める
投稿は、売り込みだけが続くと見られにくくなります。たとえば「役に立つ知識」「お客様の声や使い方」「商品・サービスの案内」「裏側の紹介」のように種類を分け、配分を決めておくと、毎回の企画に迷いにくくなります。
配分は一律の正解がないため、反応を見ながら調整します。
ハッシュタグは内容に合うものに絞る
ハッシュタグは、投稿の内容に合うものを選びます。多く付ければよいわけではなく、関係の薄いタグを並べると、かえって読みにくくなります。
最適な個数についての統一された基準は、確かめられませんでした。各SNSの公式の案内を確認し、自社の投稿で付け方を比べてください。
ユーザーの投稿(UGC)は許可を得て活用する
お客様が自発的に投稿してくれた写真や感想は、広告よりも身近な声として伝わることがあります。ただし、他人の投稿を自社の発信に使うには、本人の許可が必要です。
使う前に、投稿者に連絡して許可を得て、出典(投稿者名)を示します。写真に人が写っている場合の同意書の例は、SNSの写真掲載同意書テンプレートで配布しています。
動画も試す
短い動画は、写真や文章では伝わりにくい使い方や雰囲気を見せるのに向いています。ただし、動画のほうが必ず反応が良くなるとは限らないので、まず数本作って、自社のアカウントで反応を比べてください。
制作の負担が大きいときは、既存の写真をつないだ簡単なものから始めます。
コメント返信のルールを決める
コメントやメッセージへの返信は、お客様との接点を増やします。何時間以内に返すか、どんな内容は個別の連絡に切り替えるかを、あらかじめ決めておくと、担当者が替わっても対応が揃います。
夜間や休日に対応できないなら、「返信は営業日に行います」と、プロフィールに書いておく方法もあります。
インフルエンサーに頼むときは広告であることを明示する
商品の紹介を第三者に依頼する場合は、広告であることが読む人に分かる形で表示させます。広告であるのに広告と分からない表示は、2023年10月1日から景品表示法違反(ステルスマーケティング規制)とされており、規制を受けるのは広告主である事業者です。
依頼するときは、広告であることを示す表記(たとえば「PR」「広告」などの明示)を契約や依頼書に入れ、投稿前に確認する流れにしておきます。詳細は消費者庁の案内で確認してください。
レポートを見て適宜改善する
毎週、毎月の振り返りの時間を決めます。見る項目は、投稿ごとのリーチ・反応・サイトへの流入などです。反応が多かった投稿に共通する点(話題、形式、時間帯)を探し、次の企画に使います。
数字を記録しておけば、担当者が替わっても、続けて比べられます。
企業のSNS運用において設定すべきKPI

KPIは、「何をもって成功とするか」を数字で決めたものです。フォロワー数だけでなく、認知から行動までの流れに沿って複数用意すると、改善する場所が見えます。ここでは4つを説明します。
- エンゲージメント
- リーチ率
- フォロワー純増率
- サイト流入数
SNSごとに、指標の名前や計算の仕方が少しずつ違います。比べるときは、同じSNSの同じ定義の数字どうしで見てください。
エンゲージメント
エンゲージメントは、投稿に対する反応(いいね、コメント、保存、シェアなど)の量です。反応の数を、見られた数(リーチや表示回数)で割って、「見た人のうちどれだけが反応したか」の率で見る方法がよく使われます。
どの水準がよいかは、業種や形式によって違うため、一般的な目安を当てはめるより、自社の過去の投稿との比較が有効です。
リーチ率
リーチは、投稿を見た人の数です。フォロワー数に対してリーチがどれくらいあるかを見ると、フォロワー以外にも届いているかが分かります。
リーチが多い投稿に共通する点を探し、次の企画に生かします。
フォロワー純増率
フォロワー純増率は、期間内に増えた人数から減った人数を引き、元の人数で割った率です。短い期間の増減は大きくぶれるため、数か月の推移で見るのが安全です。
フォロワーが増えても、反応やサイト流入が増えていなければ、狙った人に届いているとは限りません。
サイト流入数
サイト流入数は、SNSからホームページに来た人の数です。SNSの成果を問い合わせや購入につなげたいなら、最も事業に近い指標です。
投稿やプロフィールにリンクを置き、GA4で流入元がSNSのセッションを確認します。ホームページ側の受け皿の考え方は、SNSとホームページの違いと使い分けを参照してください。
企業のSNS運用が陥りがちな失敗|工数不足はありがち

SNS運用が続かない企業には、いくつか共通する失敗があります。始める前に確認しておくと、避けやすくなります。
工数がたらず投稿頻度の低下
多い失敗は、担当者の時間が足りなくなり、投稿が止まってしまうことです。
主な原因 | 内容 |
兼務による多忙 | 他の業務と兼務していて時間が取れない |
企画出しの手詰まり | ネタ切れで、方向性が分からなくなる |
制作の負担 | 画像や動画を作るスキルや時間が足りない |
最初に、無理なく続けられる投稿の頻度を決めてください。頻度を上げすぎて止まるより、少なくても止めないほうが、見た人に伝わります。
フォロワー数ばかり気にしていた
フォロワー数は、入口の大きさを示す数字にすぎません。フォロワーが多くても、反応やサイトへの訪問が少なければ、事業の成果にはつながっていません。
KPIの3層で見て、認知・関心・購買のどこで止まっているかを確かめます。
ブランディング力がない
投稿ごとに色や言葉づかいがばらばらだと、何のアカウントか分かりにくくなります。見た目と書き方の決まりを、最初に作っておきます。
- 誰に向けた発信かを決める(想定する相手の像)
- 色、書体、言葉づかいの決まりを揃える
- 投稿する話題の種類を決める
SNS運用を続けるための体制の整え方
担当者1人に任せきりにすると、異動や繁忙期で止まってしまいます。誰が何を担当するか、いつ振り返るかを決めておくことが、続けるための前提です。
担当と役割を分ける
企画する人、制作する人、投稿して返信する人、数字を見る人を、できる範囲で分けます。小さな組織では1人が兼ねることも多いですが、少なくとも「代わりに投稿できる人」を1人決めておくと、止まりにくくなります。
投稿のストックと手順を作る
ネタを事前にためておき、投稿前の確認の手順を決めておきます。投稿の予定をまとめる方法には、SNSのコンテンツカレンダーやSNS投稿管理テンプレートがあります。
ルールを書面にしておく
返信の基準、炎上しそうな話題への対応、個人情報や機密を載せないルールを、書面にまとめます。担当者が替わっても、同じ判断ができるようにするためです。
SNSからの訪問を受け止めるホームページについて
SNSで知った人が、次に会社の情報や実績を確かめるのはホームページです。投稿からサイトに案内しても、料金や対応範囲が分かりにくいと、問い合わせにつながりません。
サイトの作りや構成、スマートフォンでの見え方などを見直したいときは、デイワンにご相談ください。
まとめ|企業のSNS運用におけるコツ
企業のSNS運用で成果を見るには、KPIを認知・関心・購買の3層で決め、自社の数字を見ながら直していくことが基本です。
- フォロワー数だけでなく、反応とサイトへの流入も見る
- 投稿時間や種類、ハッシュタグは、一般論より自社の数字で決める
- UGCは許可を得て、インフルエンサーへの依頼は広告と明示する
- 担当と手順を決めて、止まらない体制をつくる
SNSとホームページの役割分担は、SNSとホームページの違いと使い分けにまとめています。
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記事を読むこの記事を書いた人

株式会社デイワン 代表取締役 月森 隼人
不動産コンサルタント、注文住宅やマンションなどの企画営業を経験し、大手広告代理店のデジタル部署にて、Web領域でのブランディングややディレクションなど上流から幅広く担当。






