ホームページリニューアルの全体像|判断・目的・費用・進め方を担当者向けに整理

ホームページリニューアルを任された担当者向けに、するかの判断、目的、費用、進め方、公開後までの全体像を1ページで整理しました。最初にそろえる権限と資料、自社対応と外注の選び方、他社が作ったサイトのとき、よくある失敗も解説します。
目次
1.ホームページリニューアルの全体像
2.1. リニューアルするかを決める
3.2. 目的と目標の数字を決める
4.3. 予算の目安をつかむ
5.4. 進め方と体制を決める
5-1.リニューアルの流れ
5-2.自社対応・外注・一部外注の選び方
6.担当者が最初にそろえるもの
6-1.他社が作ったサイトをリニューアルするとき
7.公開後にやること
7-1.URLの引き継ぎを確かめる
7-2.リニューアルを知らせる
7-3.数字を見て直し続ける
8.リニューアルでよくある失敗
8-1.目的からずれた中身になる
8-2.読む人の目線になっていない
8-3.デザインだけを変える
8-4.自社らしさがなくなる
9.リニューアルの相談先
10.ホームページリニューアルに関するよくある質問
10-1.サイトのURLは変わりますか?
10-2.ホームページリニューアルの費用はどれくらいですか?
10-3.リニューアルにはどのくらいの期間がかかりますか?
10-4.自社だけでリニューアルできますか?
11.まとめ|ホームページリニューアルの全体像
ホームページのリニューアルを任されたとき、最初に困るのは「何をどの順で決めればよいか」が見えないことです。調べ始めると、時期、目的、費用、進め方、制作会社の選び方と、知っておきたいことが次々に出てきて、どこから手をつけるべきか迷ってしまいます。
この記事は、リニューアルの全体を1ページで見渡すための地図です。リニューアルは「するかを決める」「目的を決める」「予算をつかむ」「進め方と体制を決める」「公開後に育てる」の順に考えると、判断の抜けを防げます。それぞれの要点と、詳しく解説した記事への道筋をまとめました。
計画から公開後の改善までをまとめた資料「ホームページリニューアル成功マニュアル」も、無料でダウンロードできます。
ホームページリニューアルの全体像

リニューアルで担当者が考えることは、次の5つに分けられます。上から順に決めていくと、前の答えが次の判断の材料になります。
考えること | 決めること | 詳しい記事 |
1. リニューアルするか | 部分改修で足りるか、作り直すか | |
2. 何のためにするか | 目的と目標の数字、期限 | |
3. いくらかけるか | 予算の目安と、公開後の費用 | |
4. どう進めるか | 手順、体制、依頼先 | |
5. 公開後にどう育てるか | 更新と保守の担当、見る数字 | この記事の「公開後にやること」 |
どの段階でも、今のサイトを動かしている権限と資料がそろっていないと、作業が途中で止まります。後半の「担当者が最初にそろえるもの」も、早めに確かめておきましょう。
1. リニューアルするかを決める
リニューアルの時期は、制作から何年たったかではなく、サイトが今の事業の役に立っているかで決めます。検索からの流入や問い合わせが減って手直しでは戻らない、CMSが古く安全に使い続けられない、事業が変わってサイトの中身と合わない、といったサインが重なったときが検討の目安です。
困っていることが一部のページやフォームの直しで済むなら、部分改修の方が費用も期間も抑えられます。サインごとに「まず試すこと」と「リニューアルを考える目安」を、「Webサイトのリニューアルはいつするべき?判断の目安と得られる効果、進め方を解説」で表にまとめています。
2. 目的と目標の数字を決める
目的が決まっていないと、作る範囲も予算も決まらず、公開後に良くなったのかも判断できません。問い合わせを増やす、採用の応募を増やす、社内で更新できるようにするなど、一番解決したいことを選び、目標の数字と期限を決めましょう。
目的は、部署ごとに困っていることを集め、アクセス解析の数字で確かめてから絞り込むと、社内の合意もとりやすくなります。決め方の手順と、目的を1枚にまとめるひな型は「Webサイトは何を目的にリニューアルするべき?課題から目的と目標の数字を決める手順」で紹介しています。
3. 予算の目安をつかむ
Web制作の発注先を紹介するWeb幹事の集計では、同社経由で発注されたホームページリニューアルの平均は138.2万円、中央値は88.6万円です(Web幹事「ホームページリニューアルの費用相場と内訳」・2026年7月9日更新)。同じ集計で、コーポレートサイトは平均131.1万円・中央値81.4万円、採用サイトは平均227.5万円・中央値180.0万円と、サイトの種類によっても差があります。
金額は、目的、ページ数、足す機能、今のサイトから何を引き継ぐかで変わり、公開後にも保守や更新の費用がかかります。サイトの種類別の目安、見積もりの内訳、費用を抑える方法は、「ホームページリニューアルの費用相場は?サイトの種類別の目安と内訳、費用を抑える方法」で解説しています。
ページ数の少ないサイトを、中身の決まったプランで作り直したい場合は、当社のホームページ制作「チョイス」もご覧ください。
4. 進め方と体制を決める

リニューアルの流れ
リニューアルは、次の6つの手順で進めると、抜けや手戻りを減らせます。各手順でやることと、段階ごとのチェックリストは「Webサイトリニューアルの手順|準備から公開後までの進め方とチェックリスト」にまとめました。
- 準備: 今のサイトの棚卸し、数字と社内の声で課題を確かめ、目的を決める
- 社内の承認: 企画書をまとめ、予算と進め方の承認をとる
- 依頼先選び: RFP(提案依頼書)を作り、見積もりと提案を比べる
- 設計と制作: サイトマップ、原稿、デザイン、実装、テスト
- 公開: URLの引き継ぎと、公開前の最終確認
- 公開後: 数字を見て直し、更新を続ける
自社対応・外注・一部外注の選び方
リニューアルを誰が作るかには、大きく3つの形があります。社内の人手と知識、急ぐかどうか、公開後に誰が更新するかで選びましょう。
形 | 向いている場面 | 気をつけること |
自社対応 | 社内にWebの制作と保守ができる人がいて、時間をとれる | 担当者の手が日常の業務でふさがると、進みが止まりやすい |
外注 | 社内に作れる人がいない、規模が大きい、期限が決まっている | 目的と中身は社内でしか決められないので、丸投げにしない |
一部外注 | 中身と原稿は社内で、設計・デザイン・実装は外部で、と分けたい | どこからどこまでを誰が持つかを、最初に書面で決める |
どの形でも、目的を決めることと、会社の強みや事例などの中身を用意することは、社内にしかできない仕事です。外注する場合もこの2つを先に用意しておくと、提案と見積もりの質が上がります。社内で作る体制を考える場合は、「WEB制作を内製化して外注費を抑えましょう!費用の比較や内製化を進めるステップを解説します」も参考になります。
担当者が最初にそろえるもの

どの進め方を選んでも、最初にそろえておきたいのが、今のサイトを動かしている権限と資料です。ここが欠けたまま進めると、公開の直前に「設定を変えられる人がいない」といった理由で作業が止まることがあります。
そろえるもの | 確かめること | わからないとき |
ドメイン | 登録先の会社と契約者、更新の期限 | 請求書や支払いの記録から登録先をたどる |
サーバー | 契約先と契約者、管理画面に入れる人 | 請求書や支払いの記録から契約先をたどる |
CMS | 種類とバージョン、管理者のアカウント | 作った会社や前の担当者に問い合わせる |
アクセス解析・サーチコンソール | 権限を持つ人、計測が続いているか | 権限を持つ人に、自分の追加を頼む |
問い合わせフォーム | 送信先のメールアドレス | テスト送信をして、届く先を確かめる |
作った会社との契約 | 作ったものの権利、保守の範囲 | 契約書と発注書を探す |
使われているCMSは、「このホームページは何で作られてる?WappalyzerでCMSや制作会社を瞬時に特定!」の方法で外からも調べられます。ページの数とURLの一覧は、「ホームページのページ数を簡単に調べる方法|カウントツールと手順を紹介」を参考に書き出しておくと、URLの引き継ぎの準備にもなります。
他社が作ったサイトをリニューアルするとき
前の制作会社と連絡が取れない、担当者が辞めて誰も中身がわからないという場合は、作り直す前に、今のサイトの中身と権限を引き継ぐ作業が要ります。ドメインやサーバーの契約者が前の制作会社のままになっていることもあるので、早めに確かめておきましょう。
当社は、他社が作ったシステムやサイトを、残っているコードと資料を読み解いて引き継ぐご相談をお受けしています。お引き受けできるかどうかのご回答までは無料です(止まった・遅れている開発の立て直し)。
公開後にやること

ホームページは公開したら終わりではなく、そこから目的に近づけていく期間が始まります。公開の直後と、その後の運用で、次のことを行いましょう。
URLの引き継ぎを確かめる
ページのURLが変わった場合は、古いURLから新しいURLへのリダイレクトが働いているかを確かめます。Googleは、サーバー側の恒久的なリダイレクト(301など)を勧め、一般的には1年以上残すよう説明しており、新しいサイトマップをサーチコンソールで送ることも挙げています(Google 検索セントラル「サイト・ホームページ移行について」)。
リニューアルを知らせる
自社のお知らせやプレスリリース、X(旧Twitter)やFacebookなどのSNSで、リニューアルしたことを知らせます。新しく載せたサービスや事例など、読む人にとって何が便利になったかを添えると、見に来てもらうきっかけになります。
数字を見て直し続ける
アクセス解析とサーチコンソールで、リニューアルの前に記録した数字と比べ、目的に近づいているかを確かめます。ブランドの印象のように数字に出にくい効果は、取引先や応募者の声を集めて確かめるのも1つの方法です。
リニューアルでよくある失敗

全体を通して、つまずきやすいのは次の4つです。
目的からずれた中身になる
あれもこれもと要望を足していくうちに、目的からずれたサイトになることがあります。迷ったときは最初に決めた目的と目標の数字に立ち戻り、そのページが目的に役立つかで判断しましょう。
読む人の目線になっていない
社内が載せたい情報や好きなデザインを優先すると、読む人が知りたいことが埋もれてしまいます。問い合わせの前によく聞かれる質問や、営業の場でよく説明していることをサイトの中身に反映させると、読む人の目線に近づきます。
デザインだけを変える
デザインを新しくしても、中身と導線が昔のままなら、読む人の行動は大きくは変わりません。デザインは、情報を見つけやすくし、伝えたいことを伝えるための手段として考えましょう。
自社らしさがなくなる
ほかの会社の成功例を参考にしすぎると、同じようなサイトになり、自社の強みが伝わらなくなります。参考にするのは構成や導線の考え方にとどめ、事例や仕事の様子など、自社にしかない中身を前に出しましょう。
リニューアルの相談先
株式会社デイワンは、コーポレートサイト・サービスサイト・採用サイト・オウンドメディアのリニューアルと、業務システムやWebシステムの開発を手がけています。これまで、300社以上の企業・団体のWebサイトの制作と運用に携わってきました。
相談の窓口に立つのは、エンジニアでもある代表です。リニューアルにするか部分改修で足りるか、どのくらいの費用でできるか、どんな良し悪しがあるかをその場でお答えするので、何から決めればよいかわからない段階でもご相談いただけます。
ホームページリニューアルに関するよくある質問

サイトのURLは変わりますか?
自社で変えない限り、ドメインやページのURLはそのまま使えます。社名やサービス名に合わせてドメインを変える場合や、ページの構成を変えてURLが変わる場合は、古いURLから新しいURLへのリダイレクトを設定しましょう。ドメインを変えずに作り直す方法は、「ホームページリニューアルの際にドメインをそのまま使う方法とは?WordPressでの実践手順も解説」で解説しています。
ホームページリニューアルの費用はどれくらいですか?
上で紹介したとおり、Web幹事の集計では平均138.2万円、中央値88.6万円です。目的とページ数、足す機能で大きく変わるので、サイトの種類別の目安は費用の記事をご覧ください。
リニューアルにはどのくらいの期間がかかりますか?
Web幹事の記事では、コーポレートサイトのデザインのみのリニューアルで2〜3か月、集客やブランディングを目的にした作り直しで3〜6か月が目安とされています。社内の確認や原稿づくりの時間も見込んで、公開したい日から逆算して始めましょう。
自社だけでリニューアルできますか?
社内にWebの制作と保守ができる人がいて、時間をとれるなら可能です。CMSやサーバーの設定、URLの引き継ぎなど、専門の作業だけを外部に頼む一部外注という形もあるので、社内でできることとできないことを分けて考えましょう。
まとめ|ホームページリニューアルの全体像

ホームページのリニューアルは、デザインを新しくする作業ではなく、サイトを今の事業の役に立つ形に作り直す取り組みです。次の順で考えると、判断の抜けを防げます。
- リニューアルするか、部分改修で足りるかを決める
- 一番解決したいことを選び、目標の数字と期限を決める
- 予算の目安をつかみ、公開後の費用も見込む
- 手順と体制、依頼先を決め、権限と資料をそろえる
- 公開後に数字を見て直し続ける
それぞれの詳しい解説は、この記事で紹介した4本の記事にまとめています。担当者として最初の一歩を決める材料にしてください。
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記事を読むこの記事を書いた人

株式会社デイワン 代表取締役 月森 隼人
不動産コンサルタント、注文住宅やマンションなどの企画営業を経験し、大手広告代理店のデジタル部署にて、Web領域でのブランディングややディレクションなど上流から幅広く担当。






