ホームページの保守費用相場はいくら?月額に含まれる作業と料金を抑えるポイント

ホームページの保守費用の相場の目安と、月額に含まれる作業(CMSの更新・バックアップ・監視・障害対応など)、料金が変わる理由、見積の比べ方、費用を抑えるポイントを解説。サーバーやドメインの固定費は公式の料金表で確かめた例も載せています。
目次
1.ホームページの保守費用相場は?
1-1.自社で保守する場合
1-2.外に頼む場合
2.ホームページの保守に含まれる作業
2-1.CMSとプラグインの更新は止めない
2-2.障害への対応と受付の時間
2-3.アクセス解析や記事の更新は保守と分けて考える
3.保守費用が変わる主な理由
4.保守の見積の比べ方
5.ホームページの保守費用を抑えるポイント
5-1.保守の範囲を必要なものに絞る
5-2.サーバーとドメインは自社の名義で契約する
5-3.使っていない機能やプラグインを減らす
5-4.自社で更新できる作りにする
5-5.複数の会社から見積を取る
6.ホームページの保守費用に関するよくある質問
6-1.保守費用の勘定科目と耐用年数は?
6-2.オンサイト保守とは?費用はかかる?
7.ホームページの保守を相談したいときは
8.まとめ|ホームページの保守費用
ホームページの保守を頼もうとして見積を取ると、月額数千円から数万円まで差が大きく、どれが妥当なのか判断しにくいものです。かといって安さだけで選び、CMSの更新やバックアップが止まったままになると、改ざんや表示の不具合といった、保守費用よりも大きな損失につながることがあります。
この記事では、ホームページの保守費用の相場の目安と、月額に含まれる作業、料金が変わる理由、見積の比べ方と費用を抑えるポイントを解説します。保守費用は「何をどこまで頼むか」で決まるので、金額より先に中身をそろえて比べることが大切です。
ホームページの保守費用相場は?

ホームページの保守費用について、国や業界団体がまとめた公的な調査は見当たりません(2026年11月1日時点で確かめた範囲)。目安として参考になるのは発注先の比較サイトの解説で、たとえば「PRONIアイミツ」の解説(2026年6月更新)では、最低限の管理で月額5,000〜1万円程度、更新・バックアップ・セキュリティ対策まで含めると月額1万〜5万円程度が目安とされています。
ただし、これはあくまで幅の目安です。同じ月額でも、障害への対応まで含むのか、サーバーとドメインの管理だけなのかで中身がまったく違うため、金額だけを並べても高い安いは判断できません。
頼む範囲 | 主な作業 | 費用の決まり方 |
最低限の管理 | サーバー・ドメイン・SSLの契約と期限の管理 | 固定費にわずかな作業を足したもの |
技術の保守 | CMSやプラグインの更新、バックアップ、監視、障害の一次対応 | 月の作業時間で決まる |
更新の代行まで | 文言や画像の差し替え、ページの追加 | 更新の量で決まる |
集客の運用まで | アクセス解析、改善の提案、記事の制作 | 保守とは別の契約にする場合もある |
自社で保守する場合
自社で保守するなら、外に払うのはサーバー・ドメイン・SSLといった固定費だけです。たとえばレンタルサーバーの「エックスサーバー」のスタンダードプランは月額990〜1,320円(税込・契約期間による。キャンペーン価格を除く)で独自SSLを無料で使え、co.jpドメインは「XServerドメイン」の価格一覧で年4,136円(税込)です(いずれも2026年11月1日に各社の料金ページで確認)。
そのかわり、更新・バックアップ・障害への対応にかかる社内の時間は、見えない費用として残ります。担当者が替わると手順が分からなくなりやすいので、自社で持つ場合は、作業の手順と記録を残しておくことが前提になります。
外に頼む場合
外に頼む場合の月額は、固定費に、保守の作業にかかる人の時間を足したものと考えると分かりやすくなります。サイトが小さくても、CMSを使っていればソフトウェアの更新と更新後の確認が毎月のように発生し、フォームや会員の機能があれば確かめる所がさらに増えます。
ドメイン・サーバー・SSLの内訳をもっと詳しく知りたい場合は「ホームページ維持費の内訳と相場を徹底解説|無駄を省いてコスト削減を実現」を、保守のほかに更新や集客までを含めた毎月の費用の全体像は「ホームページの運用は月額いくら?かかる費用の全体像と無料で維持できるか」を参考にしてください。
ホームページの保守に含まれる作業

保守の作業は、サイトを動かし続けるための作業と、安全に保つための作業に分けられます。IPA(情報処理推進機構)の「安全なウェブサイトの運用管理に向けての20ヶ条」は、運用中のサイトで確かめる項目を20に整理しており、どこまでを保守に含めるかを決める目安になります。
作業 | 中身 | 頼むときに確かめること |
サーバー・ドメイン・SSLの管理 | 契約の更新と期限の管理 | 契約者が自社か委託先か |
CMS・プラグインの更新 | 新しい版への更新と、更新後の表示の確認 | 更新の頻度と、不具合が出たときの戻し方 |
バックアップ | データとファイルの控え | 頻度と、実際に戻せることを確かめているか |
監視 | サイトが止まっていないかの確認 | 止まったときに誰へ連絡が来るか |
脆弱性への対応 | 使っている部品の弱点の情報を確かめ、直す | 情報を誰が追うか、直す作業は月額に含まれるか |
障害への対応 | 表示されない・遅いといった不具合の調査と復旧 | 受付の時間帯と、最初の回答までの目安 |
軽微な修正 | 文言や画像の差し替え | 回数か時間の上限 |
報告 | 行った作業と点検の結果 | 毎月受け取れるか |
CMSとプラグインの更新は止めない
WordPressなどのCMSは、弱点(脆弱性)が見つかるたびに新しい版が出ます。WordPressの公式の配布ページは、安全に使えるのは最新の系列の最新版だけだと案内しており(2026年11月1日に確認)、古い版のまま放っておくと、外から改ざんされる入口になりかねません。
更新すると表示が崩れることもあるため、保守では「更新する」と「更新後に確かめ、問題があれば元に戻す」をひと組で考えます。乗っ取りや改ざんが起きてしまったときの対処は「【重要】ホームページが乗っ取られた時の対処法|改ざん被害を防ぎ、安全に復旧するには?」で解説しています。
障害への対応と受付の時間
サイトが表示されない、表示が極端に遅いといった障害は、原因がサーバー・ドメイン・プログラムのどこにあるかによって、対応できる人が変わります。保守契約では、受付の時間帯、連絡してから最初の回答までの目安、原因の調査が月額に含まれるかを確かめておきましょう。自社で確かめられる原因については「ホームページが開かない原因と解決方法|初心者でもできるサーバーの対処とは」も参考になります。
アクセス解析や記事の更新は保守と分けて考える
アクセス解析のレポートや記事の制作は、サイトを守る作業ではなく、集客のための作業です。保守と同じ契約にまとめると月額の中身が見えにくくなるので、別の項目として見積を取ると比べやすくなります。集客まで任せる場合の費用は「ホームページ運用代行の費用相場は?任せる範囲の分け方と依頼先の選び方」で整理しています。
保守費用が変わる主な理由
同じ「保守」でも見積に差が出るのは、サイトの作りと頼む条件が違うためです。次のような条件があると、確かめる所や作業の時間が増え、月額は上がりやすくなります。
条件 | 費用が上がりやすい場合 |
CMSの有無 | CMSやプラグインを多く使っていて、更新の頻度が高い |
機能 | フォーム・会員・決済など、個人の情報を扱う機能がある |
受付の時間 | 夜間や休日の対応を求める |
作業時間の上限 | 月に使える作業時間を多く確保する |
作った会社 | 他社が作ったサイトで、最初に中身を調べる必要がある |
報告 | 点検の結果を詳しい報告書で受け取る |
保守の見積の比べ方
見積を比べるときは、月額を並べる前に、含まれる作業を同じ表に書き出すところから始めます。そのうえで月額を含まれる作業時間で割ると、1時間あたりいくらで頼んでいるのかが見え、範囲の違う見積どうしでも比べやすくなります。
- 月額に含まれる作業の一覧と、含まれない作業
- 月の作業時間の上限と、超えたときの単価と進め方
- 使わなかった時間の扱い(翌月に繰り越すか)
- 障害の受付時間と、最初の回答までの目安
- 契約が終わるときに、アカウントとデータを引き渡してもらえるか
見積の条件を契約書に落とし込むときは、「【雛形配布】Webサイトの保守契約書テンプレート|揉めやすい条項と書き方」で配っている雛形が使えます。
ホームページの保守費用を抑えるポイント

保守費用を抑えるには、頼む作業を減らすことと、作業が少なく済むサイトにしておくことの両方が効きます。ただし削ってよいのは使っていない作業だけで、更新・バックアップ・監視まで削ると、かえって高くつくことがあります。
保守の範囲を必要なものに絞る
保守の作業を一覧にすると、サイトに合っていない作業が含まれていることがあります。更新の少ないサイトに頻繁なレポートは要らないように、自社のサイトに必要な作業を選び、範囲に合ったプランにすることで、無駄な支払いを減らせます。
サーバーとドメインは自社の名義で契約する
固定費を委託先経由で払っていると、手数料が上乗せされていたり、何にいくら払っているかが見えにくくなったりします。自社の名義で契約すれば支払いが見えやすくなるうえ、委託先を替えるときにサイトやメールが止まる心配も減ります。設定の変更を委託先に頼む場合は、アカウントの権限をどう渡すかを決めておきましょう。
使っていない機能やプラグインを減らす
使っていないプラグインや古いページは、更新と確認の手間を増やすうえ、弱点の入口にもなります。IPAの20ヶ条でも、不要になったページや不要なアカウントを残していないかが確認項目に挙がっており、整理するだけで毎月の確認の手間を減らせます。
自社で更新できる作りにする
文言や画像の差し替えを自社でできる作りにしておけば、外に頼むのを技術の作業だけに絞れます。お知らせやブログの更新を社内で行うだけでも外部の作業時間は減るので、内製化の進め方は「WEB制作を内製化して外注費を抑えましょう!費用の比較や内製化を進めるステップを解説します」も参考にしてください。
複数の会社から見積を取る
保守の中身と料金の組み立ては、会社によって違います。2〜3社から同じ条件で見積を取り、上で挙げた項目を並べて比べると、自社のサイトに合った範囲と料金が見えてきます。
ホームページの保守費用に関するよくある質問

保守費用の勘定科目と耐用年数は?
保守費用は毎月の作業やサービスへの支払いなので、その期の費用として処理するのが一般的です。科目の名前は会社の決まりによって違い、支払手数料や保守料といった科目が使われます。
一方で、機能を加える改修や、プログラムを組み込んだサイトの制作費は、中身によってソフトウエアとして資産に計上し、減価償却することがあります。国税庁の説明では、ソフトウエアの耐用年数は、複写して販売するための原本や研究開発用のものが3年、それ以外のものが5年です。どちらに当たるかは支払いの中身で変わるので、税理士に確かめてください。
オンサイト保守とは?費用はかかる?
オンサイト保守は、障害が起きたときに技術者が機器の置き場所へ出向いて対応する保守の形で、訪問保守とも呼ばれます。主にサーバーやネットワーク機器などの保守で使われる言葉で、機器メーカーの保守サービスでは、障害のときに保守技術者を派遣する形として案内されています。
Webサイトの保守は、管理画面やサーバーに遠隔でつないで行えるため、出向く形をとらない契約にできます。社内に置いたサーバーでサイトを動かしている場合は、機器の保守とサイトの保守を分けて見積を取ると、それぞれの費用が分かりやすくなります。
ホームページの保守を相談したいときは

保守の見積を比べる前に、今のサイトにどんな作業が必要かが分かっていると、月額の妥当さを判断しやすくなります。株式会社デイワンでは、Webサイト・Webサービスの簡易的なセキュリティ診断を無料で行っており、ご了承をいただいたうえで公開されている範囲を確かめ、対応が必要な箇所が見つかったときだけ修正の見積りをお送りします。
他社が作ったサイトの保守のご相談も受けています。窓口に立つのはエンジニアでもある代表で、できること、費用の考え方、それぞれの良し悪しをその場でお答えします。保守をお任せいただく場合は、外から見るだけでなく、お預かりしたコードやサーバーの中まで確かめ、見つけた小さな穴は直すところまでを考えます。
まとめ|ホームページの保守費用

ホームページの保守費用は、何をどこまで頼むかで決まります。比較サイトの目安では最低限の管理で月額5,000〜1万円程度、更新やセキュリティ対策まで含めて月額1万〜5万円程度ですが、同じ金額でも中身は会社ごとに違います。
- 固定費(サーバー・ドメイン・SSL)は、公式の料金表で確かめられる
- 保守の月額は、含まれる作業と月の作業時間で比べる
- CMSとプラグインの更新、バックアップ、監視は削らない
- 集客の作業は保守と分けて見積を取る
- 契約が終わるときのアカウントとデータの引き渡しを決めておく
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記事を読むこの記事を書いた人

株式会社デイワン 代表取締役 月森 隼人
不動産コンサルタント、注文住宅やマンションなどの企画営業を経験し、大手広告代理店のデジタル部署にて、Web領域でのブランディングややディレクションなど上流から幅広く担当。






