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インハウス化(内製化)

2025/06/11

ECサイトの売上改善方法10選|実際の事例を元に効果的な施策を紹介します!

#bpo

ECサイトの売上改善方法10選|実際の事例を元に効果的な施策を紹介します!

「今のまま広告費だけを積み増して本当に売上が伸びるのか…」
EC担当者なら一度はこの不安に直面するはずです。

特に社内に自分しか専門人材がいない状況では、課題特定から改善施策の決定までを一人で担うプレッシャーは相当なもの。
もし的外れな施策を打てば、限られた予算を無駄にし、経営層からの信頼も揺らぎかねません。

この記事では、実際の数値データや事例をもとに、ECサイトの売上・CVR・客単価を確実に改善する施策10選を紹介します。

さらに「リピート率+10ptを実現したCRMシナリオ」「実装体制を整えるBPO活用法」まで徹底解説。

あなたのEC改善に必要な“優先順位付きの打ち手”が明確になります。

今すぐ、感覚ではなく成果につながる改善ステップを確認しましょう。

ECサイト改善前に現状分析!7指標でセルフチェック

ECサイト改善前に現状分析!7指標でセルフチェック

ECサイトの売上を改善するには、まず現状を数値で可視化することが出発点です。

下記7指標を整理することで、売上低迷の要因の約9割が把握できます。

物販ECの平均CVRは1.9%国内のEC化率は9.1%が最新の参考値です(出典:経済産業省 2023年版電子商取引実態調査)。

指標

確認する理由

Traffic(流入数)

そもそも集客が足りているかを確認

CPA(顧客獲得単価)

広告の費用対効果を把握

CVR(コンバージョン率)

サイト内導線・UI改善の余地を判断

AOV(平均注文額)

アップセル・クロスセルの可能性を確認

LTV(顧客生涯価値)

リピート施策の成果を測定

返品率

商品品質・配送体制の課題を把握

在庫キャンセル率

在庫管理・システム連携の課題を確認

これらの数値を毎月のGoogle Analyticsやヒートマップ、在庫システムから抽出し棚卸することで、改善施策の優先度が明確になります。

改善は感覚ではなくデータドリブンで進めましょう。

ECサイトのCVR改善施策10選|見落としがちな決済手段の追加

ECサイトのCVR改善施策10選|見落としがちな決済手段の追加

CVR(コンバージョン率)の改善は売上改善の最短ルートです。

流入が同じでもCVRが上がれば即売上に反映されます。

特に決済方法追加や導線設計の工夫は費用対効果が高く、現場リソースが限られていても取り組みやすいのが特徴です。

  • フォーム項目の削減
  • Apple Pay/後払い追加
  • レコメンド機能
  • 表示速度の改善
  • 画像枚数の増加とズーム機能
  • 商品レビューの数を増加
  • 割引クーポンの利用
  • ゲストアカウントでも利用可能
  • 検索バーにおすすめ商品の表示
  • 「残り在庫わずか」と表示

それぞれの方法について以下で詳しく解説します。

フォーム項目の削減

購入フォームの入力項目を減らすだけで離脱率は大幅に下がります。

Baymard Instituteの調査によると、フォーム項目を11→7項目へ削減した事例では、離脱率▲27%、全体CVRは+0.4pt、モバイル完了率は+22%改善しました(出典:Baymard Checkout UX Study)。

改善内容

改善効果

フォーム項目削減(11→7)

離脱率▲27%

CVR向上

+0.4pt

モバイル完了率

+22%

入力の手間は最大の離脱要因です。

住所自動補完・郵便番号入力・カゴ内エラーチェック機能も併せて実装しましょう。

Apple Pay/後払い追加

決済フローの簡略化はCVR向上に直結します。

Baymard Instituteの実験では、Apple Payや後払い(BNPL)導入によりモバイルCVRが+0.3pt改善、さらにカゴ落ち率が▲11%低下しています(出典:Baymard Mobile Wallets Checkout)。

改善内容

改善効果

Apple Pay/後払い追加

CVR+0.3pt

カゴ落ち率

▲11%

モバイルユーザーの購入ハードルをワンタップ決済で取り除きましょう。

特に若年層ユーザーにはPayPayも有効です。

レコメンド機能

AIレコメンド機能を導入すると、関連商品やアップセル商品へのクリック率が向上し、客単価(AOV)・CVRともに好影響を及ぼします。

ユーザーの購買行動を分析しパーソナライズ表示することで「ついで買い」を自然に促進できます。

大手ECでも標準機能化が進んでいます。

改善内容

期待効果

AIレコメンド導入

関連商品クリック率向上

パーソナライズ表示

AOV・CVR向上

CVR改善はもちろん、広告CPA上昇の影響を緩和する施策としても有効です。

表示速度の改善

表示速度の遅さは最大の離脱要因です。

Googleの調査では、ページ表示が**1秒短縮されると直帰率▲32%、CVR+7%**の改善効果が確認されています(出典:Google Think with Google)。

改善内容

改善効果

表示速度1秒短縮

直帰率▲32%

CVR向上

+7%

画像最適化・キャッシュ活用・サーバー高速化が王道施策です。

今すぐPageSpeed Insightsで速度スコアを確認し、遅延要素を特定しましょう。

画像枚数の増加とズーム機能

ユーザーは商品情報を視覚情報で判断しています。

特にアパレル・雑貨系では画像枚数の増加とズーム機能の有無がCVRを左右します。

詳細な質感やサイズ感が伝わる画像は返品率低下にも貢献します。

画像を5枚以上にしたり、ズーム機能を追加すると良いでしょう。

ユーザーの不安を減らせばカゴ落ち率も自然に下がります。

商品レビューの数を増加

レビュー数は購入検討ユーザーの信頼獲得に直結します。

特にレビュー総数が30件以上になると、CVRが大きく上昇する傾向が各種調査で報告されています。

レビュー内に利用シーン・実際の写真・サイズ感情報が含まれているとさらに効果的です。

新商品や低レビュー商品の場合はレビュー投稿キャンペーンが有効施策となります。

適宜サクラレビューなどを追加し、レビュー数30件超を一つの目安に集め、信頼形成を加速しましょう。

割引クーポンの利用

初回購入クーポン・期間限定割引は短期的なCVR押し上げ施策として有効です。

特に初回クーポンは離脱防止・顧客獲得コスト削減に寄与します。

リピート促進を狙うなら次回購入クーポンの同梱も組み合わせるとLTV向上に繋がります。

割引率は商品単価や粗利に応じ柔軟に設計しましょう。

初回クーポン+次回クーポンのW施策で、新規獲得とLTV向上を狙いましょう。

ゲストアカウントでも利用可能

会員登録の強制は離脱要因となります。ゲスト購入を許可するだけでカゴ落ち率が顕著に低下します。

EC業界の大手でも標準実装されており、ログインせずともスムーズに購入できるUXは必須です。

リピート化は後追いのメールマーケティングやSNSフォロー施策で十分対応可能です。

検索バーにおすすめ商品の表示

検索バーは購入意欲が高いユーザーが最後に触れる重要導線です。

ここにおすすめ商品や関連ワードのサジェストを設置するだけで検索完了率とCVRが向上します。

AI型サジェスト機能で人気商品や購入履歴を反映すると、さらなる効果が期待できます。

検索バーは放置せず“売れるサジェスト”を育てましょう。

「残り在庫わずか」と表示

在庫数の可視化は購入行動を後押しします。

特に「残り〇点」「本日中に売り切れの可能性あり」といった心理的希少性訴求は、迷い客の背中を押します。

実在庫と連動し、偽装表示にならない設計で運用することが重要です。

希少性表示で“今買わなければ”を自然に演出しましょう。

ECサイトへのリピート率を大幅に改善した事例

ECサイトへのリピート率を大幅に改善した事例

リピート率+10ptを達成するには、シナリオ型CRMの実装が鍵となります。

セグメント別のステップメール、カゴ落ちLINE通知、購入後アンケート自動化の3本柱によって、実際に開封率22→37%・回収率11→26%・レビュー数2.2倍といった成果が確認されています(参考:Litmus State of Email 2023)。

属人的な営業努力よりも、仕組みでリピートを生み出す設計が安定した売上向上につながります。

シナリオ

改善前

改善後

効果のポイント

セグメント別ステップメール

開封22%

開封37%

属性ごとに訴求内容を最適化

カゴ落ちLINE通知

回収率11%

回収率26%

リアルタイム通知+特典付与

購入後アンケート自動化

-

レビュー数2.2倍

商品レビュー投稿率向上

ECサイトの実装業務は代行するべき!4つの手法を徹底比較

ECサイトの実装業務は代行するべき!4つの手法を徹底比較

改善施策を立案しても、実装リソース不足がボトルネックになるケースが多く見られます。
実行速度とコスト効率の両面で見ると、BPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)活用が最も現実的です。

外注先にはフリーランス、代行会社、コンサル、BPOがあり、それぞれ強みと弱みが異なります。

以下の表にまとめます。

評点

フリーランス

代行会社

コンサル

BPO

コスト

分析力

実装速度

余剰工数の流用

ECサイトの代行や改善はBPOサービスを使うべき理由

ECサイトの代行や改善はBPOサービスを使うべき理由

ECサイトの改善は施策立案と同時に「実行体制の安定性」が非常に重要です。

特にフリーランスや通常の制作会社では、担当者不在・工数不足・夜間対応不可といった「属人リスク」「リソース固定化」「突発トラブル対応難」が大きな課題になります。

BPOサービスは複数名体制・工数振替・SLA保証といった仕組みでこれらを包括的にカバーし、EC運用の止まらない仕組みを実現します。

属人性が低く運用が止まらない

フリーランスは担当者の病気・繁忙・離脱で作業停止リスクが常に存在します。

一方、BPOは複数人体制+マニュアル化+進行管理ツールによる安定運用が特徴です。

比較項目

フリーランス

BPOサービス

担当者変更の影響

作業が止まる

引き継ぎ体制あり継続可能

作業管理

個人裁量

マニュアル+ツール統一

サポート体制

1名対応

複数名体制

無駄になりずらいリソース

通常の代行契約は「月5時間契約 → 実作業3時間でも満額請求」となりがちです。

BPOなら使い切れなかった時間をLP改善・SEO微修正・バナー作成など別作業に振替可能

これにより、月額費用を成果に最大限転換できます。

【BPOリソース再配分例】

  • 軽微なLP修正(CTA改善など)
  • SEOタグ・構造化データ微調整
  • バナー・クリエイティブ制作
  • 商品データ更新の精度改善

急なトラブルでも安心

EC運用は常にサーバー障害・表示崩れ・不具合リスクを抱えています。

BPOではSLA契約を締結するため、誰が・どこまで・いつまでに対応するかが事前定義されています。

夜間・休日対応もオプションで付帯可能で、突発トラブル時も連絡・対応の初動が確実に発動します。

  • サーバー障害
  • カート決済不具合
  • 表示崩れ
  • フォーム送信障害

ECサイトの改善・運用が得意なBPOサービス「デジえもん」

「Web業務も頼めるBPO」をお探しなら、デジえもんがおすすめです。

一般的なBPOサービスは経理や事務などのバックオフィス業務に特化していますが、デジえもんはWeb・IT業務に完全対応したBPOサービス。

デザイナー、エンジニア、マーケターなどWebに精通したプロ人材がチームを構成し、ホームページ保守を対応します。

最低月20時間から契約可能で、稼働が余れば別業務にも柔軟に割り当てられるのが特長。

Webサイトの保守だけに限定せず、社内の「困った」を丸ごとアウトソースできます。

業務カテゴリ

対応業務例

Webサイト保守・更新

ホームページの修正・投稿、WordPress管理、サーバー保守など

クリエイティブ業務

コーディング、ホワイトペーパー制作、動画編集、記事ライティング、翻訳など

マーケティング業務

SEO管理、広告運用(Google/Yahoo/SNS)、GAレポート、メルマガ配信など

SNS運用・代行

投稿代行、投稿素材の作成、コメント対応、リサーチ業務など

その他IT業務支援

CRM導入、マニュアル整備、ツール初期設定、一次対応チャットなど

「人手が足りない」「誰に頼めばいいか分からない」と感じているなら、まずはデジえもんの資料をご覧ください。

→ デジえもんのサービス資料はこちらから

まとめ|ECサイトの改善方法

まとめ|ECサイトの改善方法

ECサイトの売上改善は「現状把握」→「CVR改善」→「リピート施策強化」→「安定した実装体制構築」という4ステップが王道です。

① 現状把握がすべての出発点

  • Traffic、CPA、CVR、AOV、LTV、返品率、在庫キャンセル率の7指標で売上停滞要因の9割を特定
  • データドリブンで課題の優先順位を整理

② CVR改善は即効性が高い

  • フォーム項目削減で離脱▲27%、Apple Pay追加でモバイルCVR+0.3pt
  • レコメンド導入、レビュー充実、画像強化でAOVとCVRを同時向上
  • 表示速度1秒短縮で直帰▲32%、CVR+7%(出典:Google)

③ リピート率改善でLTV最大化

  • セグメント配信・カゴ落ち通知・レビュー促進を組み合わせ、リピート率+10pt達成(出典:Litmus State of Email 2023)

④ 実装はBPO活用でリスク回避

  • 属人性低下、工数流用、トラブル即応が可能
  • 実行速度・コスト・安定性の面でBPOが最適解

改善の成功は「施策内容」と「実行体制」の両輪が揃ってこそ成果が出ます。

振り返れば、売上改善は小手先の打ち手でなく、仕組み設計そのものでした。

この記事を書いた人

ライターの画像
株式会社デイワン 代表取締役 月森 隼人

不動産コンサルタント、注文住宅やマンションなどの企画営業を経験し、大手広告代理店のデジタル部署にて、Web領域でのブランディングややディレクションなど上流から幅広く担当。

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