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2025/08/25
ECサイトの要件定義書の作り方|無料テンプレートやより良い制作方法を紹介します
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こんなことに悩んでいませんか? ・ECサイトを立ち上げたいけれど、何をどうすればいいかわからない ・制作会社に依頼したいが、要望をうまく伝えられるか不安 ・無駄な費用や手戻りを避け、スムーズにECサイトを立ち上げたい 実は、ECサイトの要件を整理することが、プロジェクトの成功を左右する鍵です。 この記事では、ECサイトの要件定義に役立つ「要件定義書とRFP(提案依頼書)」のテンプレートを無料で配布します。 この記事でわかること ・ECサイト構築に必須な要件定義書とRFPのテンプレートが手に入る ・ECサイトの要件定義をする前に決めておくべきこと ・ECサイトの要件定義書を作成する具体的な流れ
目次
1.【テンプレート】ECサイト構築に使える要件定義書とRFP
2.ECサイトの要件定義をする前に決めておくべきこと
2-1.ECサイトを立ち上げたい理由と目的
2-2.集客と販路のフロー
2-3.期日の目処
2-4.必要な要素・機能
3.ECサイトの要件定義書を作成する流れ
3-1.サイトコンセプトの整理
3-2.ECサイト構築の背景や目的の明確化
3-3.構築後の運用フローの整理
3-4.必要な機能や要素の明確化
3-5.デザインカンプの制作
3-6.公開予定日から逆算したスケジュール設定
4.制作会社に依頼するならRFPだけで十分
5.【相談だけでもOK】ECサイトの制作なら株式会社デイワンへ!
6.まとめ|ECサイトの要件定義書テンプレートを使って要件を整理!
【テンプレート】ECサイト構築に使える要件定義書とRFP

ECサイトの構築やリニューアルを成功させるためには、制作を依頼する前に自社の要件を整理し、明確にしておくことが必須です。
しかし、専門知識がない場合、何をどのようにまとめれば良いか分からず、不安に感じる方もいるのではないでしょうか。
そこで、制作会社との打ち合わせをスムーズに進め、無駄なコストを発生させないために役立つ「RFP(提案依頼書)」のテンプレートを無料で配布します。
特に、ECサイトの構築を外部に依頼しようと検討している場合、要件を詳細にまとめたRFPがあれば、見積もりや提案内容に大きな差が出ることなく、適正な価格で比較検討しやすくなります。
このテンプレートを活用して、ECサイト構築を成功に導きましょう。
ECサイトの要件定義をする前に決めておくべきこと

ECサイトの要件定義書を作成する前に、社内で認識を共有し、明確にしておくべき項目があります。
これらの項目は、プロジェクトの全体像を把握し、スムーズに進行させるために不可欠な要素です。
制作会社への依頼を検討している場合でも、事前にこれらの項目を決めておくことで、無駄なコストや手戻りを防ぐことが可能になるでしょう。
ECサイトを立ち上げたい理由と目的
ECサイトを立ち上げる目的や背景を明確化することは、プロジェクトの成功に不可欠です。
「なぜECサイトが必要なのか?」「誰に何を届けたいのか?」といった根本的な問いを掘り下げることで、ECサイトに求められる機能やデザインの方向性が見えてきます。
目的を明確にしないまま制作を進めると、以下のような問題が発生する可能性があります。
- プロジェクトの方向性がブレる
- 無駄な機能の実装にコストがかかる
- 公開後、売上や成果に繋がらない
例えば、「百貨店や実店舗への卸売に加え、全国の消費者へ直接商品を届けたい」という目的があれば、BtoC向けのECサイトが必要となり、既存の顧客を囲い込むための会員機能やメルマガ配信機能などが重要な要件となります。
ECサイトを立ち上げる目的を関係者全員で共有し、最終的なゴールを設定しておきましょう。
集客と販路のフロー
ECサイトの集客と販路のフローを事前に決めておくことは、サイトの構造や機能を決定する上で非常に重要です。
集客の導線次第で、顧客の購買に繋がるCVR(コンバージョン率)の算出方法も変わるため、後からサイトマップを設計し直すといった手間が発生する可能性もあります。
集客のフローを具体例を挙げて整理すると、以下のようになります。
集客方法 | 具体的なフロー |
広告運用 | Web広告からECサイトへ直接誘導する |
SNS運用 | InstagramやXなどのSNSからECサイトへ誘導する |
SEO施策 | 検索エンジンからECサイトへ誘導する |
メルマガ配信 | 既存の顧客リストへメールを配信し、新商品やセール情報を告知する |
これらのフローを最初に決めておくことで、Webサイトに実装すべき機能や必要なページが明確になります。
また、ECサイトの運用を考慮したシステムの要件を定義することも可能になります。
期日の目処
ECサイトの公開をいつにするか、大まかな期日を決めておくことも重要です。
期日を設定することで、プロジェクト全体のスケジュールを逆算し、各段階で必要なタスクを把握できます。
公開の期日を明確に決めておかないと、プロジェクトが長期化し、無駄なコストが発生したり、担当者のモチベーションが低下したりするリスクがあります。
- 新商品の発売に合わせて〇〇日までにECサイトを公開したい
- 夏の繁忙期にECサイトをオープンさせ、売上を最大化したい
- 競合他社が新しいECサイトを立ち上げる前に公開したい
公開の期日を決定したら、要件定義、設計、開発、テスト、公開という各フェーズの期間を設定し、現実的なスケジュールを立てましょう。
必要な要素・機能
ECサイトの要件定義の中で、最も重要な項目の1つが、Webサイトに必要な要素や機能を明確にすることです。
これらはECサイトの基盤となるシステム要件であり、制作会社に依頼する際に正確に伝えることで、見積もりのズレや手戻りを防ぐことができます。
機能カテゴリ | 具体的な機能 |
フロントエンド | 商品検索、カート、決済、会員登録、マイページなど |
バックエンド | 商品管理、在庫管理、顧客管理、注文管理、売上分析など |
セキュリティ | SSL、不正アクセス対策、個人情報保護など |
外部連携 | 決済サービス連携、配送サービス連携、SNS連携など |
これらの要素や機能を洗い出す際は、自社の業務フローを考慮し、「誰が」「どのような」タスクを行うか想像しながら整理すると、スムーズに進められるでしょう。
ECサイトの要件定義書を作成する流れ

ECサイトの要件定義書は、プロジェクトを円滑に進めるための重要なドキュメントです。
適切な手順で作成することで、要件の抜け漏れを防ぎ、制作会社やチームとの認識のズレを解消できます。
以下に、ECサイトの要件定義書を作成する際の標準的な流れを解説します。
サイトコンセプトの整理
ECサイト構築を始める最初のステップは、サイトコンセプトの整理です。
サイトのコンセプトとは、ECサイトがどのような価値を提供し、誰をターゲットにするかを言語化すること。
この段階では、競合となるECサイトの調査や、理想の顧客像(ペルソナ)の設定を実施し、自社の強みを活かしたコンセプトを考案します。
コンセプトが明確になることで、デザインや機能の方向性が定まり、制作メンバーや制作会社とのコミュニケーションが円滑になります。
また、明確なコンセプトはECサイトの集客やブランディングにも大きく影響するため、時間をかけてしっかりと整理しておきましょう。
ECサイト構築の背景や目的の明確化
ECサイト構築の背景や目的を明確に記述することは、プロジェクトの方向性を決定づける上で最も重要な項目です。
「なぜ今、ECサイトを立ち上げるのか?」という根本的的な問いに対する答えを明確にします。
例えば、「既存の顧客に加え、全国の潜在顧客へ販路を拡大したい」や、「実店舗の売上が減少傾向にあるため、Web上で新たな収益の柱を確立したい」といった具体的な目標を記載します。
この目的が共有されていれば、プロジェクトが進行する過程で発生する様々な課題や問題に直面した際でも、最初の目的に立ち返り、適切な判断を下すことが可能になるでしょう。
構築後の運用フローの整理
ECサイトは構築して終わりではありません。
公開後の運用フローを事前に整理しておくことは、ECサイトの安定稼働と売上向上に不可欠な要素です。
誰がどのようなタスクを担当するかを明確にしておくことで、効率的な運用体制を構築できます。
運用タスク | 担当部門・担当者の例 |
商品登録・更新 | 営業部門、マーケティング部門の担当者 |
受注・出荷管理 | 営業部門、カスタマーサポート部門の担当者 |
カスタマーサポート | 営業部門、カスタマーサポート部門の担当者 |
売上分析・改善 | 経営企画部門、マーケティング部門の担当者 |
システム保守・管理 | IT部門、または外部のWeb制作会社 |
これらの業務フローを明確にすることで、ECサイトに搭載すべき管理機能や外部サービスとの連携(決済、配送など)も見えてくるでしょう。
必要な機能や要素の明確化
ECサイトに必要な機能や要素を明確に記述することは、要件定義書の中でも最も重要な部分です。
ECサイトの種類(BtoBかBtoCか、ASPかフルスクラッチかなど)や目的に合わせて、搭載すべき機能を網羅的に洗い出します。
ログイン、会員登録、カート、決済、検索、商品管理、顧客管理など、システムの基盤となる機能を詳細に記述します。
この項目を詳細に記述しておくことで、制作会社は見積もりを正確に算出でき、手戻りや無駄なコストを防ぐことができます。
デザインカンプの制作
デザインカンプとは、ECサイトの完成イメージを視覚的に示した静止画のことです。
要件定義書では、本格的なデザインを制作する前に、サイト全体のトーン&マナーやカラーパレット、使用するフォントなどを決定します。
デザインカンプを制作する目的は、以下のとおりです。
- クライアントと制作会社の間でデザインの認識を共有する
- デザインの方向性を早期に決定し、出戻りを減らす
- ユーザー体験(UX)を考慮したデザインを検討する
Webサイトの見た目は売上に直結するため、デザインカンプを作成する際には、ターゲットユーザーに響くデザインを意識しましょう。
公開予定日から逆算したスケジュール設定
ECサイトの公開をいつにするか決定したら、その期日から逆算して詳細なスケジュールを設定します。
要件定義、設計、開発、テスト、公開という各フェーズにどれくらいの期間を要するかを計画します。
スケジュールを設定する際には、予期せぬトラブルや遅延が発生する可能性を考慮し、ある程度のバッファ(余裕)を持たせておくことが重要です。
関係者全員でスケジュールを共有し、進捗を管理することで、納期の遅れを防ぎ、スムーズなプロジェクトの進行を目指しましょう。
制作会社に依頼するならRFPだけで十分

ECサイトの要件定義書は自社の課題や要望を整理する上で非常に役立つドキュメントです。
しかし、最終的に制作会社へ依頼する場合は、RFP(提案依頼書)を作成するだけで十分なケースがほとんど。
RFPは発注者が制作会社に対し、プロジェクトの背景や目的、必要な機能や要素を伝えるための文書です。
RFPの質が高ければ高いほど、制作会社は的確な提案と正確な見積もりを提出できます。
一方、要件定義書はシステム開発の詳細な仕様を記述するもので、主に制作側の内部で活用されるものです。
主な目的 | メリット | |
要件定義書 | 自社の要望を明確にする、社内の認識を共有する | 自社の課題が整理され、必要な機能や要素が明確になる |
RFP(提案依頼書) | 制作会社へプロジェクトの内容や要望を伝え、提案を依頼する | 複数の制作会社から的確な提案と見積もりを取得できる |
RFPには、Webサイト構築の背景、目的、ターゲット、予算、納期、搭載したい機能などを網羅的に記載します。
このRFPをベースに制作会社と詳細なヒアリングや検討を行うことで、より具体的な要件を固めていけるため、無駄なコストや手戻りを防ぎ、ECサイト構築を成功へと導きます。
【相談だけでもOK】ECサイトの制作なら株式会社デイワンへ!

ECサイトの要件定義書やRFPを作成する中で、自社の要望や課題が明確になったものの、「このまま制作会社に依頼して本当に大丈夫だろうか?」と不安を感じていませんか?
ECサイトは単なるWebサイトではなく、売上に直結する重要なビジネス基盤です。
ECサイト構築には、要件定義だけでなく、デザイン、システム開発、集客など多岐にわたる専門知識が必要になります。
株式会社デイワンは、ECサイトの要件定義から構築、運用まで、一貫してサポートするWeb制作会社です。
お客様のビジネス課題を深く理解し、最適な解決策を提案します。
「ECサイトで売上を向上させたい」「他社との差別化を図りたい」といった漠然とした要望でも問題ありません。
経験豊富な専門家がお客様の理想を実現するためにサポートします。
弊社のおすすめポイントを以下に示します。
- 一気通貫のブランディング支援
- コンセプト開発からUI/UX設計、Webサイト制作、運用改善までトータルで対応します。
- リブランディングや新規事業の立ち上げにも強みを持ち、企業の成長を強力にサポートします。
- 成果に直結するクリエイティブ制作
- ターゲットの心理を分析し、ユーザーの行動を促す構成や導線設計を徹底しています。
- SEOやSNS運用も視野に入れた成果重視のWeb制作を実現し、集客や売上向上に貢献します。
- DXとインハウス体制構築の伴走支援
- デジタル人材の育成やチーム構築、業務プロセスの最適化をハンズオンで支援します。
- 持続的に成果を生む組織体制づくりをサポートし、自社でのWebサイト運用の内製化を目指します。
- 多様なクリエイティブ領域に対応
- Web制作だけでなく、動画、LP(ランディングページ)、SNSコンテンツ、システム開発まで幅広く対応可能です。
- 戦略から制作、DX支援まで一貫して任せたい企業にとって、株式会社デイワンは心強いパートナーとなるでしょう。
Webサイトのリニューアルや新規制作を検討されている場合は、ぜひ株式会社デイワンにご相談ください。

まとめ|ECサイトの要件定義書テンプレートを使って要件を整理!

ECサイトの要件定義を自社で進めることは、無駄なコストや手戻りを防ぐ上で非常に重要です。
特に、Web制作の専門知識がない場合、何をどのように進めれば良いか不安に感じるかもしれません。
しかし、要件定義書やRFP(提案依頼書)のテンプレートを活用すれば、ECサイト構築の準備を効率的に進めることができます。
要件定義を始める前には、ECサイトを立ち上げたい目的や集客のフロー、公開日の期日などを明確にしておくことが大切です。
これらの項目を事前に整理することで、プロジェクトの方向性が定まり、必要な機能や要素が自然と見えてくるでしょう。
ECサイトの要件定義書を作成する際は、以下の流れを意識しましょう。
- サイトコンセプトを整理し、ECサイトの価値やターゲットを明確にします。
- ECサイト構築の背景や目的を深く掘り下げ、ゴールを設定します。
- 公開後の運用フローを整理し、誰が何を担当するかを決めます。
- 必要な機能や要素を網羅的に洗い出します。
- デザインカンプを制作し、ECサイトの完成イメージを視覚的に共有します。
- 公開予定日から逆算して詳細なスケジュールを立てます。
最終的に制作会社に依頼する場合は、要件を詳細にまとめたRFPを提出することで、より的確な提案と適正な見積もりを引き出すことができます。
この記事で配布しているテンプレートを活用して、ECサイトの成功を手に入れましょう。
この記事を書いた人

株式会社デイワン 代表取締役 月森 隼人
不動産コンサルタント、注文住宅やマンションなどの企画営業を経験し、大手広告代理店のデジタル部署にて、Web領域でのブランディングややディレクションなど上流から幅広く担当。