インハウス化(内製化)
2025/07/02
【雛形配布】広告運用代行の契約書でトラブルになりやすい項目と委託先の選び方
#bpo

こんなことに悩んでいませんか? ・初めて広告運用を外注するが、契約書の作り方がわからない ・一般的な業務委託契約では広告特有の項目が抜けていそうで不安 ・フリーランスに頼みたいが、テンプレートを持っておらず心配 実は広告運用代行には専用の契約書雛形を使うことで、こうした不安をすべて回避できます。 この記事では、広告運用を委託する際に必ず押さえておきたい契約書のポイントと、無料で使える雛形テンプレートをご紹介します! この記事でわかること ・広告運用代行の契約書テンプレート ・トラブルを防ぐために明記すべき5つの契約項目 ・フリーランス・代理店・BPOの委託先比較と選び方 契約書の不備は、のちの大きな損失や信用問題に直結します。 だからこそ、広告特化型の契約テンプレートで、安心して外注をスタートしましょう。
目次
【雛形】広告運用代行の契約書のテンプレートを配布!

まずは広告運用代行の契約書テンプレートをダウンロードください。
広告運用代行の契約書で注意すべきポイント5選

広告運用代行の契約書には、多くの記載項目が必要です。
しかし、すべてを網羅するのではなく、トラブルになりやすい5項目に絞って重点解説します。
業務範囲の誤解、アカウントの帰属、支払い条件、途中解約などの不備が後の損害請求・トラブル・信用問題に発展するケースもあります。
特に広告特有の条項(手数料と広告費の分離、成果報酬の定義など)は一般的な業務委託契約書では抜けがちです。
- 業務内容、責任範囲の明記
- 手数料・広告費の支払い条件を分離する
- アカウント・データの所有権をクライアント帰属に固定
- 途中解約・最低利用期間と違約金を透明化する
- 損害賠償上限・免責範囲を設定する
業務内容、責任範囲の明記
契約書では「何をどこまで委託するか」を具体的に記載することが不可欠です。
「広告配信の実施」だけでなく、以下のような業務が含まれるかを明確にしましょう
- 初期設計(KPI設定・ターゲティング・媒体選定
- 広告運用(入札調整・ABテスト・日別配信管理)
- レポート作成(週次レポート or 月次レポート)
- 施策提案(改善案の提示頻度)
特に成果報酬型やレポート作成義務がある場合、曖昧にしてしまうと「どこまで対応すべきだったのか」が争点になりがちです。
契約書には「具体的な業務範囲」と「対応しない業務(例:LP制作や動画撮影など)」も併記しましょう。
手数料・広告費の支払い条件を分離する
手数料と広告費を混同した請求方法は、トラブルの温床です。
以下のようなリスクが頻発します
トラブル例 | 原因 |
広告費未入金で配信停止 | 手数料・広告費を一括請求していた |
成果報酬の対象件数で揉める | 成果定義が不明瞭(キャンセル・重複等) |
対策としては次の通り
- 広告費は前払いのデポジット形式、手数料は月末締め翌月10日払いなど2本立てに分離
- 成果報酬の場合は「対象CV」「除外対象(キャンセル・重複・虚偽)」を明文化
- 広告費と成果報酬の請求書を分けて提出する旨を記載
金銭周りのトラブルは信頼失墜に直結するため、最も慎重に記載すべき項目です。
アカウント・データの所有権をクライアント帰属に固定
アカウントや運用データは“原則クライアント所有”と明記すべきです。
実務では、以下のようなトラブルが起きています
- 解約後に広告管理画面へログインできず、自社の過去データにアクセス不能
- 管理画面が代理店アカウントで開設されており、移管対応を拒否される
これを防ぐには、以下のような契約条項が有効です
- アカウント開設はクライアント名義、代理店は管理者権限のみ
- レポート・クリエイティブ・アカウント設定情報を、解約から30日以内に納品・削除する義務
- データの帰属および著作権についてはクライアントに帰属と明記
「データが戻ってこない」「運用履歴が消えた」といった事態を避けるには、契約書での明記が最も重要です。
途中解約・最低利用期間と違約金を透明化する
解約条件が不明確だと“縛り契約”でトラブルになりやすいポイントです。
よくある事例
- 「最低半年契約」と口頭説明されたが、契約書に記載がなく無料解除できなかった
- 成果が出ないのに解約すると高額な違約金が発生する
これを回避するには以下のような明文化が必要です
- 最低利用期間を設ける場合は「KPI未達成での解除可」「違約金の上限額」などもセットで記載
- 通常解約は30日前通知、違反・不正・反社対応時は即時解除可能とケースごとに分ける
- 契約期間や更新の条件も明記し、自動更新を回避
例文:
本契約の最低契約期間は3ヶ月とし、契約満了後は30日前通知により解約が可能とする。
ただし、KPI未達成が継続する場合、委託者は即時解約できる。
一方的に不利な契約を避けるためにも、双方にとって公正な解約ルールを整備しておきましょう。
損害賠償上限・免責範囲を設定する
契約書における“最後の防波堤”が損害賠償の上限設定です。
以下のようなケースで賠償請求リスクが発生します:
トラブル内容 | 請求される可能性のある損害 |
配信ミスで広告費が過剰消化 | 実費+機会損失の請求 |
規約違反によりアカウント凍結 | 将来の運用損失 |
契約書では以下を記載しましょう
- 「委託者の賠償責任は月額報酬相当額を上限とする」
- 媒体側障害・自然災害・軽過失は免責とする
- 異常検知時の“緊急停止フロー”を別紙として規定
これにより、事業継続リスクの最小化と、法的トラブルの予防につながります。
本当にその委託先で大丈夫?代理店やフリーランスを比較

コスト・契約期間・対応体制・緊急対応など、広告運用代行の委託先によって特徴は大きく異なります。
属人化しやすいフリーランスや縛りの多い代理店と比較し、BPOなら“スピード×品質×柔軟性”を両立可能です。
以下の表で、代表的な3つの委託形態の違いを整理しました。
項目 | フリーランス | 代理店(広告会社) | 当社BPO(デジえもん) |
月額手数料相場 | 5〜8万円※1(人月×15〜20%手数料) | 10〜20万円(広告費の20%前後が一般的) | 6〜12万円(稼働時間×固定単価) ─ 広告費の10〜15%に収まるケースが多い |
契約期間の縛り | 1カ月〜3カ月(個別交渉) | 6カ月〜1年の年間契約が主流 | 最短1カ月更新/時間シフト制 ─ 成果が出なければ翌月に案件変更・解約可能 |
対応時間帯 | 平日9〜18時(夜間・休日は連絡がつかない) | 平日+一部休日(22時以降はアラートのみ) | 24h/365監視+深夜アラート5分以内(SLA保証) |
体制冗長性・運用者数 | 本人1名のみ(病欠・退職リスク) | 運用担当1〜2名+営業 | 専属チーム3名+シニアプランナー/バックアップ20名体制 |
広告媒体の網羅性 | 得意媒体のみ(GoogleかMetaの片方など) | 主要媒体+DSPは対応可能 | 主要媒体+TikTok・LINE・DSPまで一社完結 |
レポート可視性 | 月1回スプレッドシート | 週1〜月1回 PDF形式 | リアルタイムダッシュボード+週次レポート |
追加施策の柔軟性 | △:LP修正やバナー制作は別途見積もり | ○:社内制作部門で対応(追加費用あり) | ◎:余剰時間をSEO・LP改善・SNS投稿などに転用可能(同一契約内) |
緊急入稿・配信停止の速度 | 担当者次第(数時間〜翌営業日) | 社内承認フローを経て1〜3時間 | 平均30分以内対応(24h体制&運用権限事前委譲) |
法的保証・ガバナンス | 雛形契約書のみ/賠償上限・NDAなし | 基本契約あり・賠償は月額手数料上限が多い | SLA+秘密保持+賠償上限(手数料3カ月分)を標準搭載 |
費用対効果 | 低コストだが品質にばらつき/対応が属人化しやすい | 品質は安定するがコストが高く柔軟性に欠ける | コスト40〜60%削減※2しつつ代理店品質を確保/柔軟な稼働と分野拡張も可能 |
広告運用の代行に特化したBPOサービス「デジえもん」

広告運用やSNS投稿、Webサイトの保守・更新、ECの商品登録まで、Web領域のあらゆる業務をBPOでワンストップ対応できるのが「デジえもん」です。
多くのBPOサービスが事務作業やバックオフィス業務に偏る中、「デジえもん」はWeb・ITに完全特化。
属人化しやすい広告運用やSNS更新などの属人的な業務のアウトソース先として最適です。
月20時間〜契約でき、余剰時間はSEO施策やLP改善など他業務に柔軟に振替可能。
広告運用業務からはじまり、社内全体のWeb運用体制を効率化する支援が可能です。
業務カテゴリ | 主な対応内容 |
EC運用保守 | 商品登録、在庫管理、サイト更新 |
クリエイティブ制作 | コーディング、バナー制作、動画編集 |
マーケティング | SEO施策、広告運用、メルマガ配信 |
SNS代行 | 投稿代行、素材制作、コメント対応 |
ITサポート | Webシステム保守、ツール初期設定 |
デジえもんの特徴まとめ
- 契約は月20時間〜|稼働を柔軟に設計可能
- 使い切れなかったリソースは他業務へ振替OK
- 広告運用だけでなくLP制作やSEO対策にも横展開可能
- 炎上モニタリングや夜間コメント監視にも対応(24h体制)
- 契約書・秘密保持・免責条項を含む標準テンプレートを無償提供
「誰に頼めば良いかわからない」状態から脱却し、Web業務全体を最適化するには、広告運用代行を超えたBPO体制の整備が不可欠。
「デジえもん」なら、中小企業が必要とする柔軟性・コスト最適化・安心感をすべて兼ね備えています。
まとめ|広告運用代行の契約書テンプレート配布

広告運用を外部委託する際、契約書の不備はトラブルの温床です。
特に以下の5点は、必ず明文化しましょう。
- 業務内容・責任範囲の明記:どこまでが対象か/対象外かを具体化
- 手数料と広告費の分離:請求・入金遅延や成果定義の混乱を防ぐ
- アカウント・データの帰属明示:広告履歴の消失を防ぐ
- 解約条件・違約金の透明化:半年縛り・高額違約金を避ける
- 損害賠償上限・免責設定:想定外の損失発生時も冷静に対応
さらに、どの委託先を選ぶかも重要です。
委託先 | 特徴 | リスク |
フリーランス | 低コスト・柔軟 | 属人性・対応力にばらつき |
代理店 | 品質安定・網羅性高 | 高コスト・契約縛りが重い |
デジえもん(BPO) | 品質×コスト×柔軟性のバランスが最適 | 広告運用以外の業務にも横展開できる |
特に「デジえもん」は、Web・IT領域に特化したBPOサービスで、広告運用はもちろんSEO・SNS・EC運用まで一社で対応可能。属人リスクを抑えながら、月20時間〜契約/未使用リソースは他業務へ転用可能という柔軟性が最大の魅力です。
自社の成長にブレーキをかけないためにも、最適な契約と委託先選びから始めてみませんか?
この記事を書いた人

株式会社デイワン 代表取締役 月森 隼人
不動産コンサルタント、注文住宅やマンションなどの企画営業を経験し、大手広告代理店のデジタル部署にて、Web領域でのブランディングややディレクションなど上流から幅広く担当。